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『出口汪の「最強!」の論理的に考える技術』 [☆☆]

・論理とは簡単な規則に従った言葉の使い方です。それなのに、その規則すら理解せずにものを考えようとするから、結局ぼんやりしてしまったり、独りよがりの思いつきになったりしてしまうのです。

・演繹法とは抽象から具体を導き出す方法、帰納法はそれと逆で具体から抽象を導き出す方法。

・具体から抽象を導くにはある種のひらめきが必要だ。だから、そのひらめきを持ったニュートンはやはり天才だと言っていい。

・演繹的思考法にはひらめきも才能も一切要らない。ただ論理的な思考を頭に置いて、一定の訓練をするだけでいい。

・数学だって公式が抽象、それを使って個々の問題を解くのだし、物理だって公式を使って、個々の現象を説明できればいいだけだ。すべてが抽象→具体という演繹的な頭の使い方にすぎない。

・勉強はどんな分野でも一を聞いて十を知ることが、その秘訣だ。最低限のことしか記憶しない、物事の共通点を考える、そうした怠け者こそが成功するんだよ。

・インプットする以上に、アウトプットが大切である。それには人に対して、論理的に説明することを心がけるべきである。

・世界を言葉で整理できない人は感情的で、非論理的で、つまりは、犬や猫レベルってことですか?

・専門家は知識や優秀さではなく、専門用語で書かれた文章を理解し、専門用語でものを考え、専門用語で文章を書ける人だ。

・お互いに何となく雰囲気で分かり合っているってことで、その雰囲気が分かるのが仲間なんだな。

・感情語ばかりだと、それを雰囲気で察することができる狭い集団を形成しがちだ。その集団の中では言語はどんどん省略され、感覚的になる。その結果、その集団以外では居場所を持てなくなるんだ。

・ただ雰囲気だけで仲間になっているから、結局のところ孤独だし、ちょっとした感情のもつれや気まぐれから、突然仲間外れやいじめが起こる可能性を察しているから、いつも仲間内の動向を気にしているし、、自分を殺してまで仲間に合わせようとする。

・先輩や書物から学んだ思想を振りかざすだけなら、思考停止状態ではないかとも思った。

・今まで学校で「答探しの教育」を受けてきたから、先生が答えを持っていて、それをすぐに教えてくれると信じ込んでいる。それこそ思考停止状態だよ。

・弁証法とは、対立する命題をより高い次元で統一を図る発想法だ。

・ライオンが獲物を殺すとき、自分の行為に対して罪悪感を抱くことはない。殺された牛や豚を可哀想と思うのは、人間の思い上がりではないか。

・僕たちは殺人を犯罪だと考えているが、戦争中多くの敵を殺した人は英雄だった。

・あえて「コインは長方形」と表現を変えてみる。表現を変えるということは、同じものでも別の角度で眺めることに他ならない。その結果、今まで見えていなかったことが見えてくる。これがレトリック感覚なんだ。

・言葉は知っているとか、理解しているというレベルでは駄目で、習熟、つまり、身体化しなければ意味がない。

・箸の持ち方も、いったん習熟したなら、生涯体は覚えているものだよ。頭も同じで、一定期間の訓練によって習熟すれば、後は勝手にどんどん論理的になっていく。

・論理力を短期間に集中的に鍛えることができる方法がある。接続語だよ。どんな本でもいいので、好きなページをコピーして、接続語を全部黒塗り潰す。そして、頭の中で接続語を補いながら読んでみる。



出口汪の「最強! 」の論理的に考える技術

出口汪の「最強! 」の論理的に考える技術

  • 作者: 出口 汪
  • 出版社/メーカー: 水王舎
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: 単行本



タグ:出口汪
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