『僕らが毎日やっている最強の読み方』 [☆☆]
・知識は、生き残るための武器であり、かつ、「防具」にもなります。
・世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになります。
・歴史を学び直すには、高校の「日本史A」「世界史A」の教科書・学習参考書で基本と大まかな流れを押さえるのが一番手っ取り早い。
・海外のニュースは新聞に限らず、日本のメディア全体から減っていますね。日本人の精神が内向きになっていることの裏返しの現象だと思います。
・「全国紙」というと全国の人が読んでいると思いがちですが、実態は大都市とその周辺の人が主に読んでいる「大都市圏新聞」と言った方が正確なんです。
・海外の新聞は、事実関係については通信社の記事を最大限に使い、自社ではそれ以外のコメントや独自で抜いてきた記事に注力するなどとすみ分けています。
・週刊誌のスクープについては、週刊誌だけで終わってしまうか、新聞など他のメディアが後追いするか、それが影響力の大小を決めるひとつの分かれ目になります。
・専門家が集まって議論する「円卓」スタイルは海外の雑誌にもありますが、分野の違う人たちが集まって井戸端会議をやり、それを商品化する「座談」スタイルは、おそらく日本の総合誌だけだと思います。テレビのワイドショーはその「座談」スタイルの視聴覚版なんですね。
・週刊誌の影響力は、実売部数よりも新聞広告と中吊りによるところの方が大きいかもしれません。公称数十万部の雑誌でも、新聞広告と中吊りを含めればゆうに数千万部の媒体になりますから。
・新聞、雑誌、ネットを問わず、「何を読むか」だけでなく「何を読まないか」も非常に重要な技法です。
・SNSもメールも「即座に返信するほどいい」という風潮がありますが、それもどうかと思いますよ。雑談でも悪口でも、すぐに返そうとするから、みんな気持ちが荒くなっている。
・英語の学習を意識するなら、BBCが英語学習者向けに出しているサイト「LEARNING ENGLISH」もいいですね。英語の単語数を限って、日本の高校1年生ぐらいの英語で読めるようになっています。
・クラウドを「ゴミ箱」にしないことです。読んでもいないものを何でもかんでもクラウドに放り込んで、「ゴミ箱」状態にしている人は、結構多いですから。
・小説の重要性に気づいたんです。ただのエンターテインメントではなく、文化や歴史をよく表している情報源だと。
・くまなく説明しがちで、大事なところも抑えていますが重要でないところも説明するので、メリハリがなくてわかりにくい。
・「騙されないための訓練」という意味なら、良質なミステリー小説を読むのがおすすめです。
・最近のSFは荒唐無稽が荒唐無稽のまま、説得力のないただの妄想が描かれている作品が増えている印象があり、その点は非常に心配です。これは、日本人全体の理科系の能力が低下していることと無関係ではないはずです。
・政治や経済でいえば、ニュースを理解するための基礎知識は、中学生向けの「公民」の教科書にほとんど解説が載っています。
・その言葉を日常的に使っていない環境では、「読む」「聞く」の受動的能力を基本に勉強するのが正しい方法だと私は確信しています。能動的能力が受動的能力を超えることはありませんから。
・語彙は「教養のあるなし」を如実に反映します。英語でいうと「take」や「have」「do」といった色々な意味に使える動詞ばかり使う人は語彙数が少ない、すなわち教養のない人間とみなされます。
・語学はギリシャ語でいう「テクネ―」、すなわち頭で理解するだけでなく身体で技法を修得する必要のある知識なので、日常的な努力が重要です。
・アメリカの教科書がわかりやすいのは、「教師を信頼していない」ことの裏返しとも言えます。教科書がわかりやすければ、どんな先生でも、生徒たちが自習できますから。
・ロシアの子供は6~7歳になると、「家の中でなら言っていいこと」と「外に出ても言っていいこと」の区別がつくようになる。
・「黒い勉強」を教えてくれるのもいい先輩です。ビジネスパーソンは真面目に「白い勉強」だけやっていればいいわけではありませんから。
・あらかじめ考えた仮説に従って内容をまとめるのが「演繹法」です。
・調査した内容をもとにストーリーを組み立てる「帰納法」のように、現場主義的なやり方がいいわけではありません。
・自分にとって不都合な情報の99.9%は、実は自分自身の口から出ている。人間は秘密を暴露したい動物なんですね。別に話さなくてもいいはずなのに、それでも話してしまう。
・つるみたがる人たちは往々にして、先へ行こうとする人の足を引っ張ることもあります。
・世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになります。
・歴史を学び直すには、高校の「日本史A」「世界史A」の教科書・学習参考書で基本と大まかな流れを押さえるのが一番手っ取り早い。
・海外のニュースは新聞に限らず、日本のメディア全体から減っていますね。日本人の精神が内向きになっていることの裏返しの現象だと思います。
・「全国紙」というと全国の人が読んでいると思いがちですが、実態は大都市とその周辺の人が主に読んでいる「大都市圏新聞」と言った方が正確なんです。
・海外の新聞は、事実関係については通信社の記事を最大限に使い、自社ではそれ以外のコメントや独自で抜いてきた記事に注力するなどとすみ分けています。
・週刊誌のスクープについては、週刊誌だけで終わってしまうか、新聞など他のメディアが後追いするか、それが影響力の大小を決めるひとつの分かれ目になります。
・専門家が集まって議論する「円卓」スタイルは海外の雑誌にもありますが、分野の違う人たちが集まって井戸端会議をやり、それを商品化する「座談」スタイルは、おそらく日本の総合誌だけだと思います。テレビのワイドショーはその「座談」スタイルの視聴覚版なんですね。
・週刊誌の影響力は、実売部数よりも新聞広告と中吊りによるところの方が大きいかもしれません。公称数十万部の雑誌でも、新聞広告と中吊りを含めればゆうに数千万部の媒体になりますから。
・新聞、雑誌、ネットを問わず、「何を読むか」だけでなく「何を読まないか」も非常に重要な技法です。
・SNSもメールも「即座に返信するほどいい」という風潮がありますが、それもどうかと思いますよ。雑談でも悪口でも、すぐに返そうとするから、みんな気持ちが荒くなっている。
・英語の学習を意識するなら、BBCが英語学習者向けに出しているサイト「LEARNING ENGLISH」もいいですね。英語の単語数を限って、日本の高校1年生ぐらいの英語で読めるようになっています。
・クラウドを「ゴミ箱」にしないことです。読んでもいないものを何でもかんでもクラウドに放り込んで、「ゴミ箱」状態にしている人は、結構多いですから。
・小説の重要性に気づいたんです。ただのエンターテインメントではなく、文化や歴史をよく表している情報源だと。
・くまなく説明しがちで、大事なところも抑えていますが重要でないところも説明するので、メリハリがなくてわかりにくい。
・「騙されないための訓練」という意味なら、良質なミステリー小説を読むのがおすすめです。
・最近のSFは荒唐無稽が荒唐無稽のまま、説得力のないただの妄想が描かれている作品が増えている印象があり、その点は非常に心配です。これは、日本人全体の理科系の能力が低下していることと無関係ではないはずです。
・政治や経済でいえば、ニュースを理解するための基礎知識は、中学生向けの「公民」の教科書にほとんど解説が載っています。
・その言葉を日常的に使っていない環境では、「読む」「聞く」の受動的能力を基本に勉強するのが正しい方法だと私は確信しています。能動的能力が受動的能力を超えることはありませんから。
・語彙は「教養のあるなし」を如実に反映します。英語でいうと「take」や「have」「do」といった色々な意味に使える動詞ばかり使う人は語彙数が少ない、すなわち教養のない人間とみなされます。
・語学はギリシャ語でいう「テクネ―」、すなわち頭で理解するだけでなく身体で技法を修得する必要のある知識なので、日常的な努力が重要です。
・アメリカの教科書がわかりやすいのは、「教師を信頼していない」ことの裏返しとも言えます。教科書がわかりやすければ、どんな先生でも、生徒たちが自習できますから。
・ロシアの子供は6~7歳になると、「家の中でなら言っていいこと」と「外に出ても言っていいこと」の区別がつくようになる。
・「黒い勉強」を教えてくれるのもいい先輩です。ビジネスパーソンは真面目に「白い勉強」だけやっていればいいわけではありませんから。
・あらかじめ考えた仮説に従って内容をまとめるのが「演繹法」です。
・調査した内容をもとにストーリーを組み立てる「帰納法」のように、現場主義的なやり方がいいわけではありません。
・自分にとって不都合な情報の99.9%は、実は自分自身の口から出ている。人間は秘密を暴露したい動物なんですね。別に話さなくてもいいはずなのに、それでも話してしまう。
・つるみたがる人たちは往々にして、先へ行こうとする人の足を引っ張ることもあります。
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 作者: 池上 彰
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: 単行本
僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: Kindle版