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『裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパーク13』 [☆☆]

・恐ろしくマジメなのか、それとも馬鹿なのか。

・切れた素人が一番怖いというのは、本職の組員が漏らした台詞だ。

・世の中怖いのは少数の悪ではなく、膨大な数の気まぐれな正義に決まっているからな。

・自分の子供と新しい男。究極の二者択一を迫られて、子供を捨て、男を選ぶ女は多い。おれたちが期待をもって想像するより、母性なんて強くも立派でもない。

・動かすべきところにほんの少し力を入れる。それで組織もネットも勝手に正義を代行してくれるのだ。傷つけられた正義感ほど、人を狂わせる熱はない。

・執着するだけムダ。失い続けることが人生そのものなんだ。

・新しいことをやるより、誰もが昔よかった商売に手を出す。

・あまりにも真剣に何かを探すと、ときにとんでもない偽ものに心を奪われることがあるのだ。

・世界中のどんな神も、へたばって座り込んでるあんたを助けてはくれない。自分で助かりたいと動くやつだけが、自分を助けることができるのだ。

・21世紀は外見の時代だ。もう中身なんて誰にもないからな。

・命か金か。この二択では、だいたいこっそり金が勝つ。

・頭のよさだけで人望は集まらない。

・逮捕の危険よりも、逃げのびるほうを計算している。これって犯罪者の思考だよな。

・男はみんなクズなので、せめて顔だけでもと思うのだろう。生まれてからまともな異性を見たことがないのだ。

・金持ちのお坊ちゃんというのは贅沢なもんだな。世界も自分の思うような正義でないと満足できない。

・「最近の若いやつは自分で働かないで、楽して儲けることばかりだね、世も末だ」 どの年寄りの意見も同じだろうだが、年寄りにかかる年金と医療費でこの国は合法的に破産に向かっている。それも楽してつかむ金じゃないのかな。投票用紙と引き換えにね。



裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/09/15
  • メディア: 単行本



裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパーク13 (文春e-book)

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  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/09/15
  • メディア: Kindle版



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