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『撫物語』 [☆☆]

・聞くほうに聞く気がなければ、どんな箴言も戯言だよ。

・「努力することが許される環境」と「努力しなければ生きていけない環境」は、似て非なるものなんだろうな、きっと。

・練習量こそが夢を叶えるための切符であるという定義は、故障者の出現率をまったく無視している。

・努力をし過ぎることは、決して合理的じゃないんだよ。考えるべきは、努力のクオリティなんだ。

・今が幸せだったら、わざわざ夢なんて追ってない。

・後始末よりも、今始末です。

・学校に行けなくなったくらいでは、人生は終わらないわ。そう……、本当に終わらないの……、ぜんぜん終わらないの、人生……、これ、いつまで続くんだろう……。

・言葉の文字面だけを絶対視しないで、相手をちゃんと見ること──でないと、絶対服従のごとく言うことを聞いているのに、なぜか相手が不愉快になる一方という展開になりかねないわ。

・「何かをしないこと」を頑張りに数えるのは無理がありますよね。それを怠慢とまでは言いませんが、努力は常に、能動的であるべきです。

・一度できなかったからと言って、それをその後の選択肢から一切外してしまうのは、未来志向の態度とはいえません。

・死にかたを選べるとしても、せいぜい、消去法で選べるくらいでしょう。だから人は、生きかたこそを選ぶべきなんでしょう。

・好かれて。恨まれて。嫌われて。呪われて。全部受動態で、自分からは何もしませんでした──なるほど、被害者ですね。

・いつまでも被害者でい続けることで、周囲をみんな、加害者にしてしまいました。

・『ドラえもん』が最高峰の漫画であることに異論はないが、しかし児童向けに描かれた漫画に、過度な知育的要素や名作感を求めて祭り上げるのは、儂は違うと思うんじゃよなー。

・酷く傷つけてしまったと思っていましたけれど、でも、そんな傷は、彼女にとっては、かすり傷にさえなっていないのかもしれません。

・「昔こんなことを言ったじゃないか」「あのときは今と逆の主張をしていたじゃないか」と、責め立てることは、一生変化するなと言っているようなものです。

・過去の自分を別人として切り捨てるのはもちろん間違っていますけれど、しかし、過去の自分に依存し続けるのも、安易な停滞なのでしょう。

・失敗しない奴より、失敗したときに、それを取り戻せる奴が好きなんだ。

・偉人はその偉さに反比例するように不幸な人生を送っていたりしますけれど、それらの不幸はきっと偉くなるために人並外れた努力をする際に、周囲に押しつけた犠牲や代償の成果なのでしょう。



撫物語 (講談社BOX)

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  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/07/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/07/27
  • メディア: Kindle版



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