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『MORI Magazine 2』 [☆☆]

・人は人に憧れ、人を尊敬し、人を真似て、自分の生き方を模索します。

・最近の若者は、改憲に反対している共産党が保守で、自民の現政権は、改憲を訴えているから革新だと思っているそうですよ。

・そもそも、そうやって「古い体質のせいだ」と言い訳しているのが、日本人の体質なのです。

・年老いて力を失った加害者は反撃される。

・今は、すべてのことが記録されて残っている時代ですから、後ろめたいことをした人は、死ぬまで罪を背負って生きるしかありませんね。

・自分は「気だけは若い」なんて虚勢を張っている方がときどきいらっしゃいますね。典型的な老人らしさです。

・老化とは、創意の衰え。老化を防ぐには、小さなこと、くだらないことでも良いから、何か作り続けていくこと。

・まあ、悩みというのは、テーブルががたつくようなもので、倒れるわけではない、くらいのこと。

・ネット社会は、とにかく老人にもってこいの環境ですからね。時間を持て余しているし、体力もいらないし、相手に年齢を悟られないし、老人はバーチャル社会で第二の人生を開花させているのです。

・老人というのは、近代史の歴史家なのです。

・そもそも世の中の人は、自分たちの周囲の非常に小さなサークルでしか対話をしていないから、共通の言語なんか必要ない。

・身近な少人数との「つながり」に忙しくて、みんな全国ニュースも見ていない。気象庁が「大雪だ」とさんざん言っているのに、会社に出てきて、電車が止まって初めて、「雪だ!」と大騒ぎしている始末。

・せいぜい、猿の群れくらいの人数での団結しかない。それも、集団の空気を読んでいるだけ、顔色を窺っているだけで、意見交換をしているわけではない。それが人間の社会である。

・天才は特別だから、と耳を塞ぐ人たちが凡才。

・「才能」という言葉を持ち出して、成功者にはそれがあった、自分にはそれがない、と諦める人が実に多い。僕は、これがつまり「凡人」というものだと思う。

・個人を馬鹿だとは思わないが、大衆を馬鹿だとはよく思う。

・「考えていかねばならない」などは、自分で考えるつもりはなく、「誰か、考えろ」の意味である。マスコミは必ずこの立場で、自分たちで考える気は毛頭ない。

・家は、不都合があれば、直すことができます。それよりも考えるべきことは、その土地にするかどうかです。

・シンプルな生活がしたかったら、自分がやりたいもの以外を切り捨てるだけだ。だが、自分がやりたいことがわかっていない人にはできない。



MORI Magazine 2

MORI Magazine 2

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2018/07/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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