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『歩兵の戦う技術』 [☆☆]

・民主主義すなわち国民が主権者であるということは、国民が軍事力の担い手であるということにほかなりません。

・主権者たる国民が持っていなければならない軍事知識というのは、マニアックな兵器のメカやカタログデータではなく、軍事を政治の一部としてどう使うかという戦略論です。

・歩兵の役目とは、いったい何なのでしょうか? それは地域を占領し、支配することです。

・少数精鋭のプロよりも、そこそこ使えるレベルの兵士を多数動員できる側の方が勝利できるのです。

・兵士が身につけて無理なく行動できる装備の重量は、「体重の3分の1」だとか「18kg」「20kg」などといわれています。

・現代の小銃での戦闘距離は300m以内が普通で、また実際、普通の歩兵の腕で300mより遠くの敵兵に命中させるのは困難です。

・現代戦では、死傷者の4分の3は砲爆弾の破片によるものなので、破片を防ぐだけでも死傷率を大きく下げることができます。

・歩兵の役目は敵を殺すことではなく、地域を支配し、コントロールすることです。

・戦争全体から見ると、この兵站活動こそが戦争の主体で、前線での戦闘などは、兵站という巨大な剣がぶつかり合って出ている火花にすぎないとさえいえる。

・徒歩行軍は、悪路でなければ1歩の幅は70cm、1分間に約120歩のリズムで歩きます。50分歩いて10分間休憩をすることにより、1時間に4km歩きます。これが酸素消費量の割に距離を稼げる効率のよい速度。

・1000mの距離で横幅(あるいは高さ)1mのものを見た時の角度が、ほぼ1ミルになる。戦車の幅はほぼ3m。向こうに見える戦車の幅が3ミルに見えるならば、距離は約1000mである。



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