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『笑い論 24時間をおもしろくする』 [☆☆]

・流行っている漫才のネタやフレーズをマネしていれば、とりあえず笑いはとれる。慣れ親しんだギャグだから、みんな安心して笑ってくれるのです。

・僕が漫才を観るときに最も重視するのは、演者二人のやりとりの中で「発明」がどれだけなされているか、という点です。このパターンは初めて見た、今までなかった、というものをどれだけ見せてくれるかを評価したいのです。

・語彙の彙がハリネズミ。

・見るものすべてが新鮮になる「飛常識」な視点。

・笑いの見つけ方がわかったら、次のステップとして、見つけた笑いを発信して広めてほしいのです。わかっている人がインフルエンサーにならないと、世界は変わらないのです。

・世の中で起きていることの多くは「ボケ」と捉えることができます。みんなが大真面目に論じていることでも、「それって実はボケているのでは」という視点で見てみると、また違った感想が浮かぶはずです。

・子供は面白いものをマネしたがるものだから仕方ないと思いますが、いい年をした大人が芸人のギャグをそのままマネしている姿は、客観的に見るとかなり痛いものです。

・テストの問題に対して、正解よりも面白い答えを書きたいという誘惑が強くあったのです。

・「二倍になります」「何が」「私が」と言われたら、視聴者は松本氏が二倍になった姿を想像せざるを得ません。しかし、「私が」というボケを聞く前は、いったい誰がそんなことを想像できたでしょう。誰の頭の中にも存在しなかったイメージを、ゼロから想起させる。そんな限りなくアートに近い仕事。



笑い論 - 24時間をおもしろくする - (ワニブックスPLUS新書)

笑い論 - 24時間をおもしろくする - (ワニブックスPLUS新書)

  • 作者: 倉本 美津留
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2018/12/08
  • メディア: 新書



タグ:倉本美津留
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