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『Learn Better 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』 [☆☆]

・私たちはコンピュータ・ツールと共生するようになりつつある。情報そのものより情報が見つかる場所を知ることによって記憶の量を減らす。相互接続システムの一部になりつつある。

・学習とは、整理されたわかりやすい体系の大切な部分を理解すること。

・成功するには「専門家の思考スキル」が必要だ。具体的には、「非構造化問題」(解を求める手続きがはっきりしない問題)の解き方を知る必要があるということだ。

・学習とはすなわち対象の意味を知ることである。

・「自分にはできる」と思わなければ学習はできない。エンジンが正常に働くにはオイルとガソリンの両方が必要であるように、脳が高度な活動をするためには理性と感情の両方を必要とするのだ。

・今の時代、銀行業務、医療、スポーツマネジメントなど、多くの分野で統計の基本がわかっていないと成功が見込めなくなっている。

・有能な教師は習得しやすい量に小分けして、学生に一口サイズで知識を与える。もっと正確にいうと、優れた教師は認知力の容量をよくわかっていて、すんなりと理解できるような教え方をするのである。

・人は新しいことを学ぼうとするとき「すでに知っていることか、自分にとって難しすぎること」を目指しがちだ。

・学習は理解している範囲の少し先にある教材に取り組むかどうかが決め手である。

・私たちはみな、実力の少し先に学習の目標設定をし、常に前よりも少しだけがんばらなくてはならないのだ。

・実はスキルや知識の習得が上手な人は、頭の中で頻繁にこのようなテストを行なっている。学びながら「なぜこれが正しいのだろうか?」、「これは他の概念とどのようにつながるのだろうか?」と自問しているのだ。

・メタ認知とは思考についての思考のことで、広い意味では自分が物事をどう理解するかを理解することを指す。頭の中に別の視点を作り、思考している自分を自覚することである。

・気持ちのモチベーションを維持する必要もある。これに関しては、自分への語りかけが重要だ。「私は全然だめだ」と自分に語りかけるのではなく、「私は悪戦苦闘しているところだ」と語りかけよう。また、少しでも前進したら見逃さず、どんなに小さい成果でも「今日は三時間やった」などと自分を褒めよう。

・初心者はすべからく自分が伸ばすべき能力がわかるというメタ認知力が欠けている。それが初心者たるゆえんだ。

・医療の世界では字の汚さが原因で年間7000人の死者が出ているというのに、事態は改善されていない。

・ミスを記録するという行為には大きな効果があるとわかった。ミスを書き出す、つまり、フィードバック・システムを作ることによって、チームのミスは大幅に減った。

・探り出した事実は、長期間にわたって贅肉と無縁でいられるダイエットの成功者は「何を食べ、今の体重がどれだけあるかをきちんと把握している」ことだった。つまり、減量と体重維持ができる人々は、常に自分の体重をモニタリングしているのだ。

・自分への語りかけには二人称の「あなた」の方が一人称の「私」より効果があることが研究で証明されている。なぜか、二人称の方が信頼がおけそうだから、心の声に耳を傾ける気になるのだ。

・「知識経済」は「思考経済」に変わった。つまり、成功するには従来よりもつかみどころのない形の知識が必要になっている。

・戦闘や進軍の方法が決まっていた時代は終わった。ある軍事学の教授が教えてくれた。「我々が決別しようとしているのは「正解」があるタイプの訓練です」

・過信こそ万人の病弊である。私たちは実際以上に物事をよく知っているつもりでいる。ほぼ誰もが、自分は平均以上に賢く、容姿が優れていて、スキルが高いと思っている。

・書くという行為は思考を減速させ、熟考を促す。

・学習の質を上げる一つの方法が日記だ。学習日誌と考えてもよいが、授業や練習でうまくいったことをすべて書きとめるのである。

・自分の理解を再考する。学習には間違いや過信がつきものだから、自分の知識を見直し、自分の理解を振り返る必要がある。学びながら「自分がわかっていると思っていることを本当にわかっているのか?」と自問すべきだ。




Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

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