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『頭に来てもアホとは戦うな』 [☆☆]

『頭に来てもアホとは戦うな』

・2013年に一世を風靡した流行語「倍返し」、松坂大輔がプロ入り直後に流行語にした「リベンジ」、さすが仇討ち文化のある我が国ならではの国民的支持である。

・正義感や責任感の裏には、日本のテレビや教育、その底辺に流れる勧善懲悪という甘えがある。「最後に水戸黄門や大岡越前が出てきて助けてくれる。悪い奴はやっつけられる」という信仰だ。

・そもそも、日本人は他人に関心がありすぎる。他人ばかり気にしていたら自分と向き合う時間がなくなってしまう。

・深層心理では、好きも嫌いも、強い関心があるということで同じである。

・正義感の強い人とはどういう人か。物事を判断するときに善悪を最上位に置いている人のことだ。

・正義感を持つ根拠は、最後は正義が勝つと思っていることだ。

・自分の方が頭がいい、知識がある、と思っている人間のやる行為は、明らかに逆効果な場合が多いのだ。頭がいいかもしれないが、愚かなのだ。

・責任感が強い。これも一種の正義感だが、背景にあるのが自分の正義ではなく、組織のためのものであるから献身的であり、身勝手な正義よりレベルが高い。

・「プライドが高い」と言われるたいていのケースは、「他人によく思われたい」という思いが強いにすぎない。相手になめられたと感じ、時に怒ったり、機嫌を悪くしたりするのは、このタイプの人間だ。

・最悪の時期にコミュニケーションを断つことほど危険なことはない。険悪なときに話さないと、あるのはお互いに対する最悪のシナリオを前提とする深読みしかない。最悪のシナリオを前提とする相手への深読みが始まれば、事態はエスカレートする一方となる可能性が高い。

・過剰な深読み合戦のループに入ってしまえば、相手の悪意のない何気ない行動さえも「悪意ある行為」と深読みしてしまいがちだ。

・事を成すために必要な能力がある。それは「相手の気持ちを見抜く力」だ。

・人間を動かしているのは感情であって、理屈ではない。論破しても、相手は動かない。

・物事に一喜一憂せずに淡々をしている者が最後には勝つ。

・一発屋ではダメだ。コンスタントに成績を残せる「頼りになる奴」を求めているのだ。

・常にシニカルにものを見ることが、ボケないで長生きする秘訣だ。

・誰かの言うことに素直に従ったり、何かを無分別に信じたりすることは楽だよ。だってそれは頭を使っていないから。

・「ちゃんと見ていてくれる」なんて甘い考えは捨てて、「多分気づいていないよ」との想定のもと、しっかりアピールをしていくべきだ。

・日本人は人格攻撃にならずに議論をするのが下手だ。その象徴が政治家の議論だ。

・現場が優秀なせいで、上は安心して権力闘争に打ち込めるほど暇を持て余している。

・人間のすごさは組織力である。個体の力では猛獣や自然災害にはかなわないが、集団で知恵と力を発揮して、それらを打ち負かしてきたのが人類の歴史だ。

・くだらない投稿を見て可処分時間を浪費したあげく、気分は悪くなる。他人の動向が気になるばかりで、自分の主体性を失い、妙なストーカー気分になり、自己嫌悪に陥る。

・SNSが誕生したときは物珍しさもあって、それなりの人物もよく使っていたが、今やそれなりの人は多忙であり、簡単にシェアできない情報に囲まれているので、彼らはSNS上にあまりいなくなった。

・一番大事なのは、誰よりも早く変化の兆候に気付くことだ。変化がまだ「点」のときに気付けば、それが二つの点になったとき「線」が引けて、傾向をつかむことができる。



頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

  • 作者: 田村耕太郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2014/07/08
  • メディア: 単行本



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