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『絶望スクール 池袋ウエストゲートパーク15』 [☆☆]

・あんたが毎日口にしてる白砂糖の精製には牛の骨からつくられた炭が欠かせない。

・子ネコや子イヌが人の心に呼び覚ますエモーションが、一番高価な値札に変わるのだ。愛は金になる。

・勝手にかわいいとかかわいくないとか難癖をつけて何百台も交配を重ね、好きなように遺伝子の発現型を操作している。今じゃティーカップからポニー大まで、イヌの大きさは選び放題だ。

・人間なら誰だって、ガッツを見せなきゃならないときがある。そんなときは、死にたくなるほどつらくとも胸を張らなきゃいけない。

・人間昔なにをしたかじゃないだろ。今なにをしているかだ。

・見たら心が汚れるようなものは、見ないようにする。

・沈黙は苦痛にならない。どんなときでもコミュニケーションが必要だなんて、今のガキは考えすぎだよな。

・警察にもできることとできないことがある。警察は得意な分野では、実に立派な仕事をする。だが、すべてが可能な組織など、この世界にはないのだ。

・小銭を稼いで、ドイツ製の自動車にのったくらいで、上等な人間になったと勘違いしてるのだろう。

・きっと自分に感情がないから、他人の激しい感情に惹きつけられるのだろう。炎のなかに夜の蛾が飛び込むように。

・この世界にはなんの理由もなくついていない人間がいる。雨は誰にも等しくふるはずだが、運の悪い誰かにはいつもどしゃぶりだ。

・おれたちは金の卵を産むニワトリを、日々唐揚げにして消費しているだけではないか。

・時間はかかってもいいからていねいに、きちんと素材の声をきき、自分に切れず、あきらめずにコツコツ仕事をする。

・高校までまったく勉強というものをしたことがないおれには、大人になってからの勉強は趣味みたいなもの。案外たのしいよ。



絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV

絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV

  • 作者: 衣良, 石田
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: 単行本



絶望スクール 池袋ウエストゲートパーク15 (文春e-book)

絶望スクール 池袋ウエストゲートパーク15 (文春e-book)

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: Kindle版



タグ:石田衣良
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