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『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 [☆☆]

・曖昧な過去に引きずられて、現在をむげにして、未来を犠牲にしてはいないか?

・人生は、いかに適当にやり過ごせるかどうか、という一点にかかっている長い長い罰ゲームの様相を呈していた。なんとか誤魔化しつつ、少しでも好感触のものに近づこうとするだけの、目的意識のないサバイバルだった。

・思いつきを、かなり唐突に口にしている。これは彼の悪い癖のひとつだった。他人がどう感じているかをあまり考慮せずに、自分の考えだけを口にする。それでいらぬ反感を買ってしまうのだ。しかし自分ではそのことに気がついていない。

・世の中でしばしばとんでもない嘘が横行するのは、人々が普段は事態の真贋を確認することを怠っているからだ。何が真実か、それを見極めることを二の次にして、人はいつだって自分の責任が軽くなるような道を優先して選択する。

・あなたは今まで“未来なんていらない”って思ってきたから、誰の声も聞く気がなかった。でも今――あなたは私の声を聞いた。それは些細なことだけど、でも、あなたは私の声を聞いたとき“あるかもな”って気づいたのよ。



ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき (電撃文庫)

ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき (電撃文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/06/09
  • メディア: Kindle版



タグ:上遠野浩平
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