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『認知症の人を理解したいと思ったとき読む本』 [☆☆]

・探し物を疑われている人が見つけると「盗んだ」妄想が確信になるため、見つけられやすい所に置き、一緒に探すふりをし、本人に見つけさせるとよい。

・ありもしないことを話すのは抜け落ちた記憶を補うため。身近な人を悪く言うことで、本人なりに納得がいく話を作ってしまう。

・立ち去り行動。診察室から立ち去る、会話中に立ち去るなど。行為や注意を持続することが難しい。

・考え無精。何を聞かれてもよく考えずに「忘れた」「知らない」などと即答してしまう。記憶障害とは違う「考えること自体をしない」という症状が出る。

・必要性のない場面で、能力を試すような問いかけは、たとえ答えがわかってもわからなくても自尊心が深く傷つく。

・名前を言わせる× 「この人、誰だかわかる?」「名前を覚えている?」などと推測させる。

・日付を言わせる× 必然性のない場面で日付や時間を答えさせる。

・失敗が続き、否定されると周辺症状は悪化する。

・脳の病気を原因とする中核症状に対し、周囲の対応で二次的に生じるのが周辺症状(BPSD)。

・すでに脚を失ってしまっている人に、両脚で歩く訓練をしないように、認知機能が低下した人に、記憶力を元通りにする訓練を強いても意味がありません。

・認知症では、言葉を司る左脳の機能低下にともない、右脳の機能が相対的に活発になる傾向があります。右脳が活発になると、周囲の雰囲気を敏感にキャッチします。あたたかい気持ちで接しているのか、事務的な態度をとっているのかが、より一層わかるようになるのです。

・知識を持つ人が多いほど、本人も介護者もラクになる。

・認知症リテラシーの高い人が増えれば増えるほど、本人も家族もラクになります。

・最近注目されているのが、家族信託です。受託者を定め、財産管理を任せます。

・「完璧な介護」は存在しませんが、「素敵な介護」は存在します。家族が笑顔を絶やさない介護です。



認知症の人を理解したいと思ったとき読む本 正しい知識とやさしい寄り添い方 (心のお医者さんに聞いてみよう)

認知症の人を理解したいと思ったとき読む本 正しい知識とやさしい寄り添い方 (心のお医者さんに聞いてみよう)

  • 出版社/メーカー: 大和出版
  • 発売日: 2018/04/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:内門大丈
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