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『民間人のための戦場行動マニュアル』 [☆☆]

・実際に機能する危機管理というのは、実はとてもシンプルで、身近なものでなくてはなりません。専門的で複雑なものは、見てくれや響きこそよいものの、頭も体もついていかないものに仕上がってしまう傾向にあります。

・地図はパソコン上だとデータが破壊されたら見ることができなくなってしまうので、紙のものを使うか、プリントしておくべきである。

・ゴーバッグとは、いわゆる非常持ち出し袋のこと。現金などの貴重品やパスポートなどの身分証明書のほかに、何もない状態で最低限3日間は生き延びられるだけの装備を入れ、即座に持ち出せる場所に置いておく。

・サバイバル的状況で、人の命を奪う一番の要素は体温の低下である。よって、野外に放り出されたときに生き延びるためにまず考えるべきことは、自分の体温を保持すること。

・ファーストエイドの基本は止血なので、止血パッドや止血帯、そして消毒薬や包帯が必要である。

・近年、テロリズムの中で特に恐れられているのが、ラミング・アタック・テロと呼ばれるものである。ラミングとは突入するといった意味で、自動車で暴走して人込みに突入。

・よくメッタ刺しにするというが、それは刺す側が興奮したり恐怖を感じたりして無駄に刺しているだけのことである。

・人の暮らしはもちろん毎日変化しているが、それでも、いつもあるものや人、いつも起こること、いつもある音や匂いというのは必ずあるものだ。そういうベースラインを観察し記憶しておくことが、異常を発見するのに役立つのである。

・もし武器を持つのなら、どんな卑怯な手を使ってでも勝たなくてはならない。そして、反撃を防ぐために、相手の意識がなくなるまで攻撃の手を緩めてはならない。

・1基が数十億円といわれるほど高価なため、通常の爆薬を載せて狭いエリアを攻撃するだけに使うのでは費用対効果が低すぎるのだ。もし、弾道ミサイルが飛んでくるとしたら、その価格に見合うだけの被害を与えられる爆弾、つまり核爆弾などの大量破壊兵器が搭載されていると考えるべきであろう。

・口は開けておくこと。これは、爆発の衝撃による気圧の変化から鼓膜が破れたり眼球が飛び出したりするのを防ぐため。

・人が爆弾や銃弾によってバラバラになると、周辺はアンモニア臭に似た臭いに包まれる。

・敵国に占領されている状態であれば、女性は丸坊主にし、できるだけ汚い格好をしていたほうがいい。

・大抵の軍隊であれば強姦は犯罪行為であり、犯罪行為をした兵士は軍の中で犯罪者として裁かれることになる。となると、もし強姦をした犯罪者が犯行を隠すためにはどうするのが手っ取り早いか。答えは簡単で、強姦した相手を殺してしまうことである。

・安定した精神を保つには、次に述べる心構えが必要だ。まず、何も期待しない。そして後悔もしないということ。がっかりするのは、何かを期待するからだし、落ち込むのは後悔するからだ。

・もし人間が50口径の重機関銃で撃たれたら、被弾箇所の大部分は真っ赤な霧となる。数発もらおうものなら人の体は散り跡形も残らない。

・人間が歩くスピードは、大人の男性が歩きやすい舗装道路を進んだとして時速4~5km。1日8時間歩いたとしても40km程度しか進めない。

・人間のシルエットを崩すというのも発見されにくくするコツだ。人間の頭には人のシルエットがインプットされていて、人を探すときは無意識にこのシルエットを探している。

・先端部分や腋、股など人間らしいシルエットを隠す。二足歩行だとわかる脚と脚の間、伸びた首と丸い頭の形、体と手の間の隙間、手足の形など、人間と認識されやすい部分を隠すと発見されにくい。

・コントラストが強い方がいいので、月明かりが少ないときより明るい満月の夜の方が実は隠れる場所は多い。光があるから影ができるのである。

・以前は糖質がエネルギーになるといわれ、マラソンランナーはご飯やパスタなどの炭水化物や甘いものを積極的に摂るといいといわれていたが、今では、炭水化物を制限し脂肪やタンパク質を摂った方がエネルギーが長持ちするともいわれている。



民間人のための戦場行動マニュアル: もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる

民間人のための戦場行動マニュアル: もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる

  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2019/06/17
  • メディア: 単行本



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