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間接護身入門-本当に大事なものを護りたい人が知っておくべきこと- [☆☆]

・日常の中で相手の性格が現れるのが「口癖」です。自分の説明力が足りないにもかかわらず、勝手にイライラして「だーかーらー」というフレーズをよく連呼する人とも私は距離を取ります。傷害事件の取調べで「ついカッとなって」という被疑者の口癖に多かったのが、この「だーかーらー」と連呼する人でした。

・私は今和次郎氏の「考現学」にかなり影響を受けていて、人や物をじっくりと観察して記録したり、物の仕組みを勉強したり、名前を覚えたり、「なぜこの人がこういう行動をとるんだろう」という分析をすることにこだわり、少し異様とも言えるほどに繰り返すことで経験値を積み重ねてきました。

・顔見知りの中で起きて、すぐに被疑者が逮捕され、異常性や話題性がなさそうな事件はそれほど大きく報道されません。しかし実際の犯罪はあまり大きく報道されませんが、顔見知りの間で起きるケースの方が発生率としては高いのです。

・自分の正義が万人に通じると思うのは往々にしてトラブルの元になります。

・第三者に助けを求めるときは、周囲のやじ馬よりも、それを越えた見えていない人たちに声が届くようにすることが大事なのです。

・相手の逃げ道も作ってあげることが大事です。逃げ道となる妥協点・選択肢をあらかじめ用意しておくことで、相手は頑張り続けず、諦めることができます。

・「嫌がる相手に無理やり土下座をさせる行為は、犯罪だということをはご存じでしょうか」と相手に問うのです。相手は自分が「被害者である」という立場だと思い込んでいることで、強気にいるところを、土下座をさせることで立場が逆転し、被疑者になったことを認識させるのです。

・相手を一方的に有利にしない。相手を被害者から被疑者に落とし込む。110番通報をすることで相手の個人情報を特定する。録画、録音などで証拠を保全する。相談先が動いてくれる形に持っていく。この5つを前提に行動すれば、いずれの場合も良い状況に導くことができると思います。

・クレームを入れてくるタイプは「もっと俺に文句を言わせろ! すっきりさせろ! まずはそれからだ」という欲求があり、先に言いたいことを言わせてやらないと、たとえこちらが低姿勢で応じても収まらず、それどころかさらにエスカレートすることがある。

・「酒はトイレに3回行ったら、もう飲むのはやめろ」と言う上司がいました。

・慣れているお酒を、慣れているペースで飲むということです。珍しいお酒や普段飲み慣れていないお酒を飲むと、どれぐらいの時間でどれほど酔うかわからないため想定以上に酔ってしまい、トラブルを察したり回避する意識が鈍くなります。

・相手の逃げ道をなくすまで追い込んでしまう人もおり、それが悲劇を生むわけです。

・昔から「春になるとおかしな人が多くなる」と言いますが、これは気候の変化で起こる体への不快感を我慢できないという気性から言動がおかしくなるのでしょう。

・犯罪者全般に言えることですが、犯罪を起こす人間は社会的責任感がない、あるいは希薄なタイプが多いです。

・こちらがどれだけ根拠を見せて説明しても信じず、言葉は通じるけれど話が通じないという感じです。

・警察に相談に行く前に「自分が警察に何をしてほしいのか」を明確にしておくことです。相談して助言をもらいたいのか、それとも事件として扱ってほしいのかをしっかり決めた上で話すことにより明確に自分の意図が伝わります。



間接護身入門: 本当に大事なものを護りたい人が知っておくべきこと

間接護身入門: 本当に大事なものを護りたい人が知っておくべきこと

  • 作者: 葛西 眞彦
  • 出版社/メーカー: 日貿出版社
  • 発売日: 2019/05/10
  • メディア: Kindle版



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