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『自分勝手で生きなさい』 [☆☆]

・「みんなと同じように行動していれば正解だ」と思い、個として考え、自分で情報を判断する営みを放棄しているのである。

・人とのつながりがなければ不安になってしまう人は、「友達が言ったから」「会社の人がこうだから」という思考になる。ものを考える基準が「自分」ではなく、「人」になっているのだ。

・どこの誰だか実は正体がわからない「みんな」に合わせて行動するなど、私には愚の骨頂としか思えない。ところが今は、協調性が大切なのだという。

・自分にはどんな癖があり、何を怖がり、何に嫉妬し、何に執着しているかなど、自分の醜さ、自分の弱さを知ると自分の中に「もう一人の自分」が生まれる。「もう一人の自分」がいれば、やると決めたことを先延ばしにしたり、自分に嘘をついたりしそうになったとき、「それでいいの?」と食い止めることができるだろう。

・会話をしていて、ふと話が途切れた時に沈黙が生じると耐えられずに話し出す人は多いが、そこをあえて黙ったままで過ごしてみる。

・人に尽くしてはいけない。家族であっても、愛する人であっても、尽くしてしまったら、それは形を変えた依存となる。相手のために何かすることを自分の生きがいにしたら、相手なしでは生きられなくなる。

・名所ではなく「私の桜」に会いにいく。

・「確かな指針を示してほしい」と文句を言うのではなく、自分の頭でよくよく考えてどう行動するかを決め、自分勝手に生活すれば良い。

・自分が本当に好きなこととは、子どもの頃に好きだったことだ。

・本当に自分の好きなものが趣味なのだから、命を賭けてもいいぐらいに真剣にやらなければならない。好きなものには一生懸命にならなくて、いったい何に一生懸命になるというのだろう。

・絵心のある人は眼に見えるような彩りのある句が詠めるという。

・死ぬまで一人で楽しめる何かを持っていたほうがいい。どんな場所でもたった一人でも、自分で自分を楽しませられる人は強い。

・一人で楽しめるものは、一生楽しめる。絵三昧、読書三昧、歌三昧。

・「自分という友達」がいたから、退屈はしなかった。やがて外から聞こえてくる子どもたちの歓声を「なんて幼稚なんだろう」と思うようになるくらい、満ち足りていた。

・何かにつけて「感動をありがとう!」などと言う人もたくさんいる。誰かに恵んでもらわなければ感動できないほど、心が貧しくなっているのだろうかと不思議でならない。

・目を背けたい醜さまで見ることこそ、自分を知るということだ。

・「人に迷惑をかけない」という意味を取り違えていることがとても多い。本当に相手にとって迷惑かどうかよりも、単に人にどう思われるか、人に何を言われるか、人に嫌われないかどうかを気にしているのだ。



自分勝手で生きなさい

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  • 作者: 下重暁子
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2020/10/26
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