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『才人と俳人 俳句交換句ッ記』

・「俳句は望遠レンズです。28-125というような望遠レンズをカタオカさんも使うでしょう。28ミリで広く俯瞰します。遠景ですね。次に80ミリ前後で中景をおさえ、最後に125ミリでアップです」これを聞いてすぐに作ったのが、「遠雷やバス待つ女赤い靴」という句だった。

・今でこそ「花火」は夏の季語として定着しているが、江戸時代には初秋の季題であった。それは花火が盂蘭盆会の行事だったことに由来する。

・芭蕉の言葉に「俳諧は三尺の童にさせよ」というのがある。これは子どもが遊ぶように作句することの大切さを説いている。

・みんなが見てるから見てみようかなと思って流星群を探しに行った私のことを、あまり思い出として美しく描くことがだからできません。

・世界一短い詩といわれる俳句は「省略の文芸」であり、その分象徴性が高まります。象徴性が高まると、読み解き方が枝分かれして、さまざまな解釈が生まれます。



才人と俳人 俳句交換句ッ記

才人と俳人 俳句交換句ッ記

  • 作者: 堀本 裕樹
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2023/10/05
  • メディア: 単行本



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