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『天才を殺す凡人』 [☆☆]

・コミュニケーションの断絶は「軸と評価」の二つで起こり得る。
・軸……その人が「価値」を判断する上で、前提となるもの。絶対的。
・評価……軸に基づいて「Good」や「Bad」を評価すること。相対的。

・「評価」は対話によって変わることがあるが、「軸」は変わることがない。したがって「軸が異なること」による、コミュニケーションの断絶は、とてつもなく「平行線に近いもの」になる。

・天才は「創造性」という軸で、物事を評価する。対して、秀才は「再現性」で、凡人は「共感性」で評価する。

・脚本の世界にはこういう格言がある。それは「悪いやつを主人公にしたときには必ず、もっと悪いやつを敵にする」。盗人にも三分の理があるように見せるために。

・アートとテクノロジーの役割は、人の認識を揺さぶることだ。アートは、その時代、何が美しいのかを提示し、テクノロジーはこれまで人体ではできなかった境界線をなくす。

・主語を、人メインで語る人。凡人に多い。
・主語を、組織やルールなどの、善悪で語る人。秀才に多い。
・主語を、世界や真理など、超越した何かで語る人。天才に多い。

・天才は物理の世界で生き、秀才は法律の世界で生きる。

・成功の上澄みだけを教科書で学んできた「秀才」は、自分は科学を使いこなせると勘違いする。なぜなら自分で「失敗しまくったこと」がないから。つまり、失敗したことない秀才が、組織の上に立ち、サイエンスを振りかざしたとき、天才を殺してしまう。

・そもそもな、言葉にはたくさんの嘘が混じっている。嘘というのは、ホンマは自分の言葉じゃないってことや。誰かから借りてきた言葉なんや。

・そもそも理論とは「最小で、最大を説明するため」にある。つまり、できるだけ、シンプルなもので、たくさんのものが説明できること。これが、優れた理論であることの条件や。



天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

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