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『歪んだ波紋』 [☆☆]

・レガシー・メディアとは昔からある新聞やテレビの「古さ」をやや批判的に見る表現だ。

・金融機関の横領事件のように、人事が膠着し、一か所に権限が集中してしまうと組織は歪む。

・情報を得ることは捨てることから始まる。雑音が消えた後に浮かび上がる音。それが求めるものだった。

・一つのハコに一つの機能しか有さない不器用な物は、これからこの世界から消えていく。

・ネットの定着により、メディアにも新たな誤報の形が現れている。より早くニュースを掲載した方にページビューが流れ、それが広告費に跳ね返るという構図。

・正確さよりスピードが求められる結果、ネットの速報はある程度訂正を前提にしている。

・紙でニュースを読む人も減っている。だが、社会には相変わらず悪人がいて、その悪行を知りたがる読者と伝える記者がいる。

・優しいというより、正しい。愛想はないけど、言うてることは的を射てて、無茶も言わんし、休みも取らせてくれる。僕にとっては理想的な上司やったな。

・記者クラブが「正しい」とは思えない。だが「不用」とも言い切れない。

・十年経って言われてもなぁ。昔の出来事を今の感覚で裁くのはフェアじゃないよ。

・「#MeToo」って、なんか危なっかしいねんな。大半が記憶による告発やろ? 被害者の証言が即証拠として採用される空気が怖いってこと。

・私的なトラブルを蒸し返して世間を巻き込むって、何か品がないねんな。

・テレビマンが嫌うのはネットではなく、ライバル局の人気番組だ。

・情報は引き出すものであって、持ち出すものではない。

・PVを上げるには出る杭にならざるを得ないものの、打たれやすい杭になるのは避けなければならない。

・ものを書く人間は、ペンの力を知っているが故、書かれると脆い。「どの口が言う」というしっぺ返しを恐れている。

・ジャーナリズムの質は、政治の質を映す鏡ですから。

・正しく、人に役立つニュースが前提やと思ってきたけど、正しいより面白い、人の役より自分の役に立つ、そんな情報が飛び交う世の中になっても不思議じゃない。



歪んだ波紋

歪んだ波紋

  • 作者: 塩田 武士
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/08/09
  • メディア: 単行本



歪んだ波紋

歪んだ波紋

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/08/09
  • メディア: Kindle版



タグ:塩田武士
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『キリングクラブ』 [☆☆]

・海外セレブの写真は高値で売買されるためパパラッチも盛んだが、日本の芸能人レベルでは、十分な収入にはならない。

・危険は察知できない。つまり、安全ということだ。今のところ、自分の尺度で測れる範囲の出来事しか起きていない。

・どちらかの愛想が尽きたら終わってしまうような脆弱な関係。

・じっくり考えろ。しかし、行動する時が来たらなら考えるのをやめて、進め。

・自分からは喋らない。でも、聞かれたら必ず答える。一を聞かれたら一答える。十を聞かれたら十を答える。十一も答える必要はないし、九では言葉足らず。過不足なし。

・力を誇示したいならば、人殺し(キリング)ではなく大儲け(キリング)をすることだ。If you want to prove your strength, make a killing in stead of killing.

・キリングには、人殺しという意味の他に、大儲けという意味がある。

・相手を困惑させる。困惑は従順を生むもっとも手っ取り早い手段だ。

・全サイコパスのうち、成功しているサイコパスが1%で、「危険地帯」の奴らも1%だ。残り98%は、手の届く範囲の人間をコントロールしたり傷つけたりするだけで満足する凡才だ。

・雑多で、猥雑な世界。洗練されていない人間たちが闊歩している。言われるがままに動くことしかできない者たち。日々をすり減らして生き、愛想笑いをしながら蠢いているだけの存在。

・知力は暴力に屈する。世の中がどんな綺麗ごとをほざこうと、暴力をもたない知力は無力であり、反対に、知を持たない暴力が相手を圧倒することは間々ある。

・暴力しか持たぬ者は、知力を持つ他者を従えればいい。知力しか持たない者が暴力を持つ他者を従えたところで、結局は上手くいかない。

・暴力は巧妙に隠され、ときに露出する。正義というパッケージに入れられ、上手く使われている。

・主導権を握る方法の一つは、相手の予想外のことをして狼狽させることだ。狼狽は、思考停止を招く。どんな切れ者でも、狼狽すれば、そこに隙ができる。

・弱い人間は、自分の罪を他人の責任にしたがる。

・生まれた場所に恵まれただけで、そんな自分に満足し、努力をせず、勝ち取ろうともせず、資産という産湯に浸かってい生活している間抜け。

・取りに足らない自尊心のために、自らの首を絞める。フラットな思考で、最大の利益を追求し、それに沿うように行動すればいいだけなのに、馬鹿どもは感情を優先し、それをしない。

・感情と行動を切り離せない人間というのは、見るに堪えない。

・完璧な手術をするというのは、必ず成功させて患者を助けていることと同義ではなかった。

・感情をコントロールできない人間は、操縦しやすい。

・もし恐怖を感じなかったら、どういう行動を取るか。判断に迷ったときがあったら、これを思い出して、そして実践するべきだ。

・同じ動作を繰り返しつつ、頭をクリアにして考えをまとめる。集中力を高めるためには、一定の速度で足を動かすことがもっとも効果的に思えた。

・要するに、出し渋るパフォーマンスをして、自分は乗り気で話すわけではないと言いたいのだろう、気休め程度の責任逃れ。

・強いストレスがかかると、普通は1.5センチメートルの大きさの扁桃体が、3センチメートルほどに膨れ上がると文献で読んだことがある。

・分別というものがないのかね。あるとも、と彼は言った。でもときどき、使うのが嫌になるんだ。

・この世界は、それほど面白いものではない。だから、楽しいことを作り、それで暇つぶしをしなければならない。



キリングクラブ

キリングクラブ

  • 作者: 石川 智健
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/02/07
  • メディア: 単行本



キリングクラブ (幻冬舎単行本)

キリングクラブ (幻冬舎単行本)

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: Kindle版



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『人生がときめくかたづけの魔法 2』 [☆☆]

・片づけは対モノで、掃除は対汚れ。片づけはモノを動かしたり収めたりして部屋をきれいにすることで、掃除は汚れを拭いたり、掃いたりして部屋をきれいにすること。

・ときめくというのは、「うっとりする」とか「かわいい」とか「ワクワクする」というわかりやすい魅力だけではありません。素朴なデザインに「安心する」とか、機能が豊富で「便利」とか、何となく「しっくりくる」とか、生活していくうえで「役に立ってくれている」というものも、「立派なときめき」なのです。

・家の中を美術館のような「ときめき空間」にする。

・飾りきれないポスターを収納スペースの中に貼るのは、「こんまり流」の大定番。押し入れの壁、クローゼットのドア、棚の背面、引き出しの底など、ありとあらゆる収納スペースの内側に、ときめき感を仕込める可能性が秘められています。

・一軍(毎日必ず使うもの)と二軍(バリエーションとしてそろえているもの)に分けています。一軍は「これだけあれば基本のメイクが完成するグッズ」をまとめてポーチに入れて、メイク直し用にそのまま持ち歩けるようにしている。

・料理長に片づけの極意をたずねてみると、「厨房の片づけといったら、水と油を片づけることだよ」のひと言。キッチンの使いやすさとは、収納法うんぬんよりも、掃除のしやすさだったのです。そのことに気づいてからは、取り出しやすさはいったん無視して、洗剤も調味料もできる限り収納の中にすべてを収めることに全力を注ぐようになりました。

・生ゴミをどう処理しているかというと、冷凍庫に入れて凍らせているのです。「生ゴミを食品と一緒に冷凍庫に入れる」と聞くと抵抗があるかもしれませんが、腐る前に凍らせるので、食品の一部に変わりありません。

・「捨てるモノ」ではなく、「残すモノ」を選ぶこと。「これはイマイチ」というモノを削除する方式では、永遠に片づけは終わらないのです。



人生がときめく片づけの魔法2 改訂版

人生がときめく片づけの魔法2 改訂版

  • 作者: 近藤麻理恵
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2019/02/14
  • メディア: 単行本



人生がときめく片づけの魔法2 改訂版 人生がときめく片づけの魔法 改訂版

人生がときめく片づけの魔法2 改訂版 人生がときめく片づけの魔法 改訂版

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2019/02/14
  • メディア: Kindle版



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