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『無敵の思考』 [☆☆]

・多くの人は、生きていく上で、「生活レベルを上げる」という選択肢をとりがち。給料が上がらないのに生活レベルを上げるとなると、物理的に労働時間を増やさなくてはいけません。

・「和をもって貴しとなす」という言葉がありますが、和が成立したものを明文化したのが法律です。だから日本ではすべての問題を解決した上で、つまり「和」が先でその後に法律を定めますが、法治国家であるヨーロッパやアメリカの場合は先にルールを作って、やってみた結果、「和」になるという順番です。

・「これは情報ですよ」と明示されていないものの中から情報を抽出することくらいしか「人間としてやれること」はないわけです。

・電車に乗ったら、次の駅で最初に降りる人を予想することもあります。つまり、日常生活でクイズを作って、それを解くということをしています。

・牡蠣を獲ってきて真水に3日間漬けて消毒したものが、法律上、生で食べてよい牡蠣として売られているだけです。加熱用の牡蠣は、そういう工程を経ていないので、味はめちゃくちゃおいしいんです。牡蠣がおいしいと言われるお店で食べる牡蠣なんかより、加熱用の牡蠣の方が断然おいしい。

・両親の仲が悪かった人ほど、子供の頃に記憶している年齢が低いのです。両親がケンカしたり、もしくは親から殴られたりした場合、動物的に身の危険を感じてそこから記憶が始まります。それが記憶のスタート地点ということになるわけです。

・クイズ王みたいな人は、これからの時代にきつくなってきます。検索エンジンを使える小学生とクイズ王が戦ったら、早押しという条件でない限り、クイズ王は負けますからね。

・一度辞めて戻ってきた人が多い会社というのは、結構いい会社が多いです。辞めた人が二度と戻ってこない会社は、「比較してみたら他の会社の方がよかった」という結果なわけです。

・多くの人は、英雄の登場や個人の努力という部分に感情移入して、そういう要素で社会はできていると思いがちですが、現実はその逆だということ。

・海上輸送が異常に安くなったことで、人件費の安い国で生産してそれを輸入することが、低コストでできるようになってしまったのです。

・コンテナというと、「あの黒い鉄の箱でしょ」くらいにしか思わないかもしれませんが、それを作ったせいで先進国がずっと不況になるなんて誰が想像できたでしょうか。

・コンビニやチェーン店に入ると、東南アジアの人がよく働いていて、上手に日本語をしゃべっています。でも、日本語は「世界三大・難しい言語」に入るくらい難易度が高いことで有名です。それでも、生活圏でその言語を聞いていると、誰でもいつのまにか話せてしまうという脳の仕組みを人間は持っているのです。

・「Hello」とか「Hi」と言われても、「それは「こんにちは」である」という変換なんてせずに、好意を持った挨拶をしているという認識をすると思います。海外に暮らすと、その認識パターンが日ごとに増えていくわけです。

・「お金持ちになりたい」という人が結構います。でも、よく聞いてみると、お金持ちになりたいのではなく、「お金を使いたい」というのがほとんどです。

・「時給1000円換算」というものがあります。「これを1万円で買うってことは、10時間働かないといけないのか」という考え方です。

・国が貧しくなっていくと、お金持ちと貧乏人の差が大きくなります。服を買うにしても、お金があれば多様性を求めて個人が自分をアピールするために服を選ぶのですが、そういう余裕がなくなってくると、「全部ユニクロでいいよね」という選択肢になっていきます。

・いくらぐらいのお金があったら満足した生活が送れるかもわからないので、お金持ちの高齢者がもっとお金を欲しがるようになっています。

・世の中には意外と、「お金を使いたい人」が多くいます。相手がおごりたがっているときは、遠慮してはいけません。その欲望を満たしてあげることも大事なことです。

・バカなことをやるときは、「自分はバカなことをしている」という自覚がないと危険です。



無敵の思考

無敵の思考

  • 作者: ひろゆき
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2018/04/13
  • メディア: Kindle版



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『働き方完全無双』 [☆☆]

・世界史を学ぶと、世界で覇者になる民族がいくつか現れますが、それは彼らが優れた能力を持っていたからではなく、地政学的に有利な場所にいたことが要因として大きいのです。つまり、「たまたま、そこにいたから勝てた」のです。

・技術が進んでいけば、国同士の戦争で世界が滅ぶのではなく、たった1人の「えいや!」だけで人類が終わるようになるんじゃないか。

・レオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイなどの発明家や思想家が現れてきました。彼らは言ってみれば、神に逆らって、神が作らなかったものを作り出した人たちです。

・「悪評も評判のうち」ということもあって、知名度が上がってくれることも、もちろんメリットなのですが、それとは別に、バッシングされると、「他社が参入してこない」というメリットもあります。事業やサービスにとって、参入障壁が上がることほどオイシイことはありません。

・アメリカのコメディアンは、「敵」を作ることをします。言っちゃいけないことを平気で言いますし、政治家の悪口もどんどん言います。けれど、それを「面白い!」と言うファンが1万人もいれば、それで食っていける仕組みになっています。

・高齢者が無条件にトクする今の日本において、圧倒的な弱者である若者は、モラル的にズルいことをしてでも生きていくしか方法がないのかもしれません。

・どこか日本人には、お金持ちの足を引っ張れば、自分の取り分が増える感覚があるのかもしれません。島国なので、昔から農地面積が限られていて、年間でとれる米の量が決まっているので、人の分を奪えば自分の取り分が増えますからね。

・バラエティ番組やワイドショーは、基本的に頭が悪い人向けのものが多いです。頭の悪い人向けの番組を作って、頭の悪い人がCMを見て、モノを買わせるという効率のいいシステムになっています。

・人のあら探しが好きなので、契約書を交わすときも、「その人が悪意を持って行動するとしたら何をやるだろう?」という視点で考えるようにしています。

・「お金を支払います」という一文があったとします。このままだと、契約としての意味を持っていません。なぜなら、「いつ払うのか?」「どこに払うのか?」「誰が払うのか?」が書かれていないからです。そういう「抜け道」を見つけて潰すのが、経営者としてのスキルです。

・その人が休んだり、辞めたりしても、その会社に影響がないようなタイプの仕事であれば、この先、気をつけた方がいいと思います。

・世界中のどこかには必ずお金持ちが存在していて、世界的に有名な観光地であれば、そのお金持ちは必ず見に来てお金を落とします。「死ぬ前にあそこは見ておきたい」となりますからね。

・最低限、外国から買わなければいけないものを観光による収入だけで賄えるのであれば、もはや観光大国を目指したほうが早いのです。

・「温泉」は世界的にも珍しいものです。活火山がないといけないので、圧倒的に、ない国の方が多いのです。

・「自分1人でも生き残って、相手のボスを暗殺してやる」と思う人が大勢集まっていると、他国は怖くて攻めることができません。

・100人殺されたとしても、最後の1人が勝てばいいわけですから、「じゃあ、101人で攻めよう」という考え方を日本はしてしまったのです。

・日本のホテルは、値段が安すぎて外国人観光客が来ないといいます。世界中には、アラブの石油王のように、ケタ外れのお金持ちがいます。彼らは、安いホテルには泊まりたくないと思っています。

・プライベートホテルという、表向きはホテルとして経営していない形態の宿泊施設でした。3~4部屋ある一戸建てで、20人くらいが暮らせる広さで、中はホテルのような形状になっています。そんな施設を、日本にも世田谷区などで用意すればいいと思います。ゆったりした一軒家を世界のお金持ちに向けて貸し出せば、たくさんの外国人観光客を呼び込めます。

・日本の経済が他の先進国と比べて相対的に衰退していくと、日本円の価値がどんどん下がります。そうすると、外貨を稼げる仕事がオイシくなってきます。

・それがなくても誰も死にません。そういう、「あれば便利だけど、なくてもいいよね」というレベルの産業が、どんどん減っていき、ちゃんと外貨を稼げる仕事だけが残ることになるでしょう。



働き方 完全無双

働き方 完全無双

  • 作者: ひろゆき
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: Kindle版



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『AIに勝つ 強いアタマの作り方・使い方』 [☆☆]

・ドイツ語では、「ノー」"Nein"は英語と同様に、笑顔の"Nein"となりますが、「はい」"Yes"の訳語は2種類あります。順当に相手に賛同するときは"ja"(ヤー)で、意外にもあなたの期待と違って「ノー」じゃなくて"Yes"なんだよ、と言うときは、"Doch"(ドッホ)と返します。

・自意識を持たないAIには、自分が今何をやっているかを自覚することはできません。この自覚を「メタ認知」と言います。自分が何をしているかを認識し、それに名前(ラベル)を付けたり、その良し悪しを評価できる能力です。

・もし道路掃除の仕事を与えられたら、ミケランジェロが絵を描くように、ベートーベンが曲を作るように、シェイクスピアが詩を書くように道路を掃除すべきだ。天国の主と地上の雇い主を「素晴らしい道路掃除人がいるな」と感心させるぐらいにしっかりとやるべきだ。

・消費者の可処分時間に注目するのは、何かのサービスに注意(アテンション)を向けられる時間には限りがあり、それがサービスの消費量を左右するという観点です。サービスを享受(消費)するには時間がかかります。

・ごく稀にしか起きない極めて強い悪意や、犯罪性を自覚した悪徳経営者に目を光らせるために、残りの99.99%の善良な経営者に余計な負担を強いる法改正にはくれぐれも慎重になってほしいと思います。

・「知識についての知識」が「メタ知識」です。

・知識を使う、運用するための知識、「メタ知識」が重要になる。

・同じ自然言語でも、外国語の知識は頭で覚えた形式知に近いものであり、片や、肌身に染みた生々しい感覚を呼び起こす母国語の表現は、暗黙知に近いといえます。

・諜報活動を含む「インテリジェンス」(組織の運命を左右するような虎の子の情報)とは「ありふれた情報(インフォメーション)から、より深い意味や意図を読み取る行為やその結果」である。

・せいぜい「気が利いている」「これを設計、開発した人は賢い」という評価でしょう。そのアプリ自体が非常に賢い(人間のような)人工知能だ、と感じる人は少ないでしょう。

・単語カードで単語と和訳だけを丸暗記しても、「英語を使える」水準の活きた知識は身につきません。深層学習のように、コンテクストのある膨大な生データを浴びるやり方に切り替えないと外国語能力は身につきません。

・たかだか1、2時間の通勤時間を超えて、VR、AR技術が、朝晩の通勤が不可能な超遠距離テレワークを可能にし、全世界のライバルと仕事を奪い合うグローバルな競争が始まるのではないしょうか。

・蚊に刺されたときに注入される有機物の毒素は、摂氏50度以上で分解します。ですので、タオルに熱湯をかけて頃合いをみて、50度台くらいのときに1、2秒押し当てるだけで、一瞬の熱さの後、ものの数秒で痒みは消えます。

・小学生1000人集めても高度な研究を行う大学の博士課程の学生ひとりにかなわないでしょう?

・一見まったく異なる2つの物事に隠れた共通属性を新発見し、それを結びつけることで、今まで存在しなかった、見えていなかった風景が見えてきます。

・プログラマーは怠惰でなければならない。(勤勉であるが故に)単純作業、従来の非効率な仕事の段取りに耐えてはいけない。単純作業撲滅のために、徹夜してプログラミングしてでも自動化して楽をしようとするべし。

・2人で2日かかる仕事が、多くの会社組織では4人投入したら4日かかるようになる。

・多くの個人所有の自家用車が95%以上の時間、駐車場の肥やしとなって稼働せずにいるのに、税金・保険料、駐車場代、車本体の減価償却コストなどの維持費がかかっている状態にあります。

・サービス化の時代に企業が奪い合うのは、消費者の可処分所得よりも可処分時間に比重が移る。誰にとっても1日は24時間です。

・時間泥棒のような、事務の形式を整えるための事務のような仕組みへの淘汰圧力も、どんどん高まっていくことでしょう。

・AIを人間の代わりに使うのは素人の発想。やりたくてもできなかったことにAIを使う。

・今まで人間が(コスト的、精度的に)やれていなかったことをAIにやらせて革新するのが成功の秘訣です。AIに人間の代わりをやらせるという素人発想を排除し、これまでやれてなかったことをAIを使っておこなうのがコツ。



AIに勝つ!  強いアタマの作り方・使い方

AIに勝つ! 強いアタマの作り方・使い方

  • 作者: 野村 直之
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版
  • 発売日: 2019/06/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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