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『超AI時代の生存戦略』 [☆☆]

・日常にもたらされる奇跡とブラックボックス化の断絶が今後ますます、様々な社会変化をもたらすだろう。

・明文化することのできない不安から、明文化し不安のみを抽出することによって、そして、その技術革新による明るい展望を明文化しないことによって、メディアは不安を扇動的に切り出してきた。

・一人ひとりが責任感を感じられるレベルは、だいたい30人くらいが限度だと言われている。

・Uberの運転手は責任と戦略を委譲した上で、ゲーム感覚で人を乗せていくことによって、そのゲームにされた作業をするとお金が貰えるという状態なわけだ。

・自分にとっての報酬が何かを考えないと、継続性が生まれないし、モチベーションが起きない。

・射幸心とは別に、ひたすら積み上げていくのを眺めることに喜びを見出す人もいる。貯金が好きな人もそうであるし、コレクションが好きな人もそうかもしれない。

・インターネット時代には、「何に使えて、どういうものである」ということがもっと明確になり、技術側もそこに特化して尖っていれば、それは必然的にマーケティングも兼ねている。

・ひと昔前は、会社の寿命は長かった。なぜなら、技術革新が遅いスピードで進化していたからだ。イノベーションはそう簡単には起こらないし、情報の伝達形式もマスメディアが担っていたから遅かった。

・会社の寿命やビジネスモデルの寿命、メディアの寿命がすべて長かったので、40年もの生涯雇用が可能だった。

・ニッチを攻めるならハードウェア、最大公約数を埋めるならソフトウェア、という状態になっている。

・人間相手に発注する時は、モチベーションと結果と抽象化がすごく重要だけど、機械に発注する時は、具体的な指示が大事になる。

・あらゆるものを、「ググればわかる」というレベルの状態で頭の中に保持しておく知識の付け方がすごく重要だ。そのためには、「一度は自分で解いたことがある」という状態がベスト。

・ジャガイモを「貧者のパン」と呼んだ論があったが、現実を自由に振る舞うことのできない人々にとっての現実が有史以来ずっと存在していたのだ。

・共同幻想を失った私たちは共同幻想が回帰しうる10万人程度の世界を7万個作り出し、70億人を分割することで暮らしていくのではないだろうか。

・このポスト真実、虚構と現実の混濁した時代では、人はSNSを通じて、貧者のVR=「あってほしいそれっぽい現実」を生きている。



超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

  • 作者: 落合 陽一
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2017/03/18
  • メディア: 単行本



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