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『人生を変えるアニメ』 [☆☆]

・アジアにも西洋にも、世界中の幅広い地域・年代で竜の伝承が残されているので、時を超え地域を移動し、生物学的に存在していた可能性を感じさせられるほどだ。これがドラゴンの素敵なところ。

・自分の力を信じても…信頼に足る仲間の選択を信じても……結果は誰にもわからなかった…だから…まぁせいぜい…悔いが残らない方を自分で選べ。

・自然破壊の目的は自然破壊そのものではない。目的はゴミ処理場や老人ホームなどの建設であり、その過程で自然が失われるだけだ。

・中身は何も変わらないのに、外見が変わっただけで中身まで変わったように思われてしまう。

・たとえ謝っても、許されても、すべてが消えるわけではなくて、正しくなれなかったという事実が、残り続ける。

・おままごとだって、「ここが私の家ね」とただ公園を区切って見せていた。現実だけでは退屈で、当たり前のように幻を遊びに取り入れていたんだ。

・他人の人生と交わりたいなんて、考えたこともなかった。恋愛はフィクションで、恋は想像できたけれど、愛は想像できなかった。

・嘘をただの悪事、「してはいけないこと」だと思っているなら間違いだ。嘘とは実は、制約であり、契約なのだ。

・「嘘をつけば逃げられる」と信じるのは幼子だけだ。嘘はむしろ、ついた者の行動と未来を縛り、拘束する。

・後に思い知る。自分と世界との関係が、嘘をつく前とは一変してしまっていることに。自分と世界の間を取り持つのに今や必死の努力が必要となってしまったことに。

・見えない小さな水滴が集まって「雲」になるように、13~14年も生きていれば、消化できなかった哀しみが1粒、1粒、溜まって、自分の中に小さい「雲」ができる。それを人は「闇」、あるいは「孤独」と呼ぶ。

・自分が持ってないから欲しくてたまらないものを持った人を「幸せ」と決めつけ、その人の中に、「自分とは違う哀しみで作られた違うカタチの雲がある」ことに、気つけない。

・許したくない相手は許さなくていい。相手も反省しているだとか、他人の過ちを許すべきだとかいった一般論が、ここで意味を持つことはない。

・小説の強みとはなんなのか。それは多様性だ。映画やドラマ、アニメ、漫画と異なり、大きな資本やそれなりの人数を必要とせずとも作れるから、自分の好きなものを書ける。

・過剰に個人の権利を振りかざし他人に迷惑をかける厄介者は、原始的な世界に放り込まれてさっさと死ねばいいのに。

・機械を造る奴、整備する奴、使う奴。人間の側が間違いを起こさなけりゃ、機械も決して悪さしねえんだ。

・二人がお互いを好きになるのは、相手のことが理解できたからじゃない。周囲から理解されなくてつらい時に、心の支えになってくれたからだ。

・「親だから」といって、その親がちゃんとした人とは限らない。そんな、自分を支えてくれない人と、無理して一緒にいなくてもいい。

・解釈の余地が多ければ多いほど、つまり考える余地が多ければ多いほど、いい作品だと思っています。仮にみんなが観て、一つの同じ感想しか持てないとしたら、それはとても悪い作品です。


人生を変えるアニメ (14歳の世渡り術)

人生を変えるアニメ (14歳の世渡り術)

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/08/17
  • メディア: 単行本



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