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『日本エリートはズレている』 [☆☆]

・中東は毎年のようにどこかで戦争や紛争が起こる。そのたびにそこのマネーがドバイに集まり、ドバイが栄える構図になっている。

・大企業の幹部で英語で話せない人が多いのは日本くらいです。英語ができずにビジネスするというのは、かけ算九九も知らずに複雑な方程式を解こうということ。

・一人二人の優秀な選手に頼ってはだめ。優秀なコーチを育成することではじめて国の力を底上げできます。10年、15年続けて世界の一線級の選手を輩出してこそ本当の強化です。

・世界各国の高校生に「ハードパワーとソフトパワー、あなたの国にどちらが大切か」と質問したら、大半は「どちらも大事」と即答するだろう。だが、日本はそうではない。

・「ものを知っている人」「海外事情に明るい人」「文章を書け、人前で話せる人」が尊敬されているということだ。そういう人の話に皆耳を傾ける。そういう人が社会で活用されている。

・内輪で威勢のいい人たちは、知識社会で武装している外国の同世代とたたかえないのでないか。リサーチも交渉術もかなわないのでないか。

・きょろきょろして新しいものを外なる世界に求める態度こそが日本人の振る舞いの基本パターンだとする。

・外から「みっともなく」熱心に学んだ者が、次の時代に有利な位置を築き、富を得るのだ。

・「英語が通じずクレジットカードも使えない」日本、「自然に親しむが英語数学に弱い」日本が田舎に見える。

・中東・中韓よりグローバリゼーションに乗り遅れたのに、日本はグローバリゼーションに「過剰適応」したと思っている。

・記憶は個人の記憶でも、ナショナルな記憶でも、非常に単純な物語が欲しいのです。これはよかった、悪かった、と白黒の区別を好みます。しかし歴史は単純な物語ではすまない。歴史は複雑な話。まとまりそうもない事情、事実をできるだけ多角的な角度、いろいろな観点から説明するものです。

・優れたアニメや映画や歌は、歌舞伎や能や雛人形は、「日本は良い国」などと叫んだりしない。楽しみながら、登場人物やストーリーを通じ、日本への親近感やリスペクトを育むことができる。




日本エリートはズレている (角川新書)

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  • 作者: 道上 尚史
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/01/10
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