『夏井いつきの日々是「肯」日』 [☆☆]
・気象予報士が「明日は立春」といえば、鞄に入れてある歳時記を冬の巻から春の巻に入れ替える。
・心は春。冷たい風の中に春の匂いを探し、暗い雲の向こうに春の光を見い出す。
・毎年毎年、忘却による新たな感動を手に入れられる己の特性を、心から自賛する。
・「百花句」に挑むのは毎年の鍛錬。桜の句を百句作る修行だ。
・「吟行」といっても別に高尚なことをやるわけではない。要は俳句のタネを探す遊びだ。
・俳句を読み解くとは、提示された十七音の言葉から様々に想像を巡らせていく作業。作者にとっての事実は一つだが、読者にとっての鑑賞は無数にある。
・写生だ観察だと言うくせに、案外科学的な情報を知らない。なんとなくの思い込みで作っていることが多い。
・俳句のある生活とは、雑学への好奇心に満ちた日々。手に句帳、胸に好奇心を抱え、俳人たちは歩き出す。
・語彙が少ない、感性がない教養がないと、己の「ない」ことばかりあげつらうが、そんなことは大した問題ではない。語彙とか感性とか教養とか、そんなものが問われるのはプロになる段階の話だ。
・原産は北アフリカや中近東地方らしい。この原産地から西へ伝わった品種群がメロンと呼ばれるようになり、東つまり日本の方角へ伝わったものが「瓜」と呼ばれるようになったとのこと。
・「蛍草」を「ほたるぐさ」と読むと秋の露草を指すが、「ほたるそう」と読むと夏の山野に自生する「蛍柴胡(ほたるさいこ)」を指す。
・「命薬」と書いて「ぬちぐすい」と読む。美味しいものを食べる、誰かの言葉が心にあったかく伝わる、自然の景物や動植物の表情に心癒される。心の薬となるもの全てをこう呼ぶのだという。
・「俳人にとって生憎のお天気はない」とはよく言われる言葉だ。何が起こっても何に遭遇しても、ひとまずそれを肯定する。起こってしまったことはしょうがない。転んでしまった事実は変わらない。ならばそれを一句にして立ち上がれば、ちょっと得した気分になる。
・心は春。冷たい風の中に春の匂いを探し、暗い雲の向こうに春の光を見い出す。
・毎年毎年、忘却による新たな感動を手に入れられる己の特性を、心から自賛する。
・「百花句」に挑むのは毎年の鍛錬。桜の句を百句作る修行だ。
・「吟行」といっても別に高尚なことをやるわけではない。要は俳句のタネを探す遊びだ。
・俳句を読み解くとは、提示された十七音の言葉から様々に想像を巡らせていく作業。作者にとっての事実は一つだが、読者にとっての鑑賞は無数にある。
・写生だ観察だと言うくせに、案外科学的な情報を知らない。なんとなくの思い込みで作っていることが多い。
・俳句のある生活とは、雑学への好奇心に満ちた日々。手に句帳、胸に好奇心を抱え、俳人たちは歩き出す。
・語彙が少ない、感性がない教養がないと、己の「ない」ことばかりあげつらうが、そんなことは大した問題ではない。語彙とか感性とか教養とか、そんなものが問われるのはプロになる段階の話だ。
・原産は北アフリカや中近東地方らしい。この原産地から西へ伝わった品種群がメロンと呼ばれるようになり、東つまり日本の方角へ伝わったものが「瓜」と呼ばれるようになったとのこと。
・「蛍草」を「ほたるぐさ」と読むと秋の露草を指すが、「ほたるそう」と読むと夏の山野に自生する「蛍柴胡(ほたるさいこ)」を指す。
・「命薬」と書いて「ぬちぐすい」と読む。美味しいものを食べる、誰かの言葉が心にあったかく伝わる、自然の景物や動植物の表情に心癒される。心の薬となるもの全てをこう呼ぶのだという。
・「俳人にとって生憎のお天気はない」とはよく言われる言葉だ。何が起こっても何に遭遇しても、ひとまずそれを肯定する。起こってしまったことはしょうがない。転んでしまった事実は変わらない。ならばそれを一句にして立ち上がれば、ちょっと得した気分になる。
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