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『死ぬこと以外かすり傷』 [☆☆]

・今の時代、商品の機能や価格は大体似たり寄ったりだ。これからは、その商品にどんなストーリーを乗っけるかが重要になる。

・一人の人生が変わるようなものを作る。そういった超個人的に作ったものが、結果的にマスに広がっていく。

・AIが発達して事務的で機械的で頭脳的なだけの仕事がロボットに置き換えられる時代において、予定調和や利害損得を破壊して、己の偏愛のためにいかに狂えるかが、人間の最後の武器になる。

・副業とは本来、会社でずば抜けた結果を出して、名前が立って、それによって個人として仕事を受け、大金を稼ぐことにならなければ意味がない。休みの日に牛丼屋でバイトするなど本末転倒だ。貴重な人生の時間をお金と交換しているだけだ。

・誰かが作った道を踏み外す。カオスにこそ、まだ見ぬ風景があるのだ。あらゆる事故やトラブルに自ら身を投げろ。

・よく聞け。無理はなあ、通すためにあるんだよ!

・上司に許可を求めながら歴史に名を残した人はいない。

・民衆は「正しい情報」よりも「楽しい情報」を求めている。これは江戸の瓦版の頃からの心理だ。

・「知っている」と「知らない」の間にとてつもなく太い川が流れているのだ。

・今の人はスマホという小宇宙の中で生きている。スマホは飼い主が見たいものしか差し出さない。ゲームが好きな飼い主にはゲームを、ゴシップが好きな飼い主にはゴシップを。バカはますますバカになる。

・しかし人間は感情の生き物だ。いくら金で貢献していても、生意気な人間には誰も協力しない。むしろ反感を買う。

・人はスマホによって孤独になった。スマホという小宇宙によって、人は自分が好きなものしか見ないようになった。その結果、好みや生き方が凄まじい勢いで細分化した。スマホから顔を上げると、周りは自分とは違う世界の住人ばかりだ。

・イラストレーターになりたいのであれば片っ端からインフルエンサーのツイッターアイコン用の似顔絵を勝手に書いて送ればいいのだ。誰か一人でも面白がって使ってくれれば、そこから仕事につながるかもしれない。大切なことはとにかく打席に立つことだ。

・メールの時候の挨拶なんか、何の意味もない。年賀状も同様だ。しかし、暇な人間は思考停止したまま主観を踏襲する。

・本当に忙しくすれば、無駄なことはどんどん切り捨てざるを得なくなる。本質的な仕事だけが残っていく。次第に生産性が上がっていく。

・時間があればいいというものではない。制約がイノベーションを生む。ダラダラと居心地の良いスピードで仕事をしていては、この世にあらざるものは作れない。

・日本では「みんなちゃんとしているのだから、あなたもちゃんとしなさい」と子供に注意し、インドでは「あなたもダメなのだから、人のダメなところも許しなさい」と諭す。

・努力は夢中に勝てない。

・一億総老後時代のように、自分が人生をかけるほど好きなものを皆が探すようになる。今まではお金を稼ぐのが上手な人が豊かであったが、これからは夢中になれるものを見つけている人が豊かになる。

・あなたがやりたくないことはあなたがやめても実は誰も困らないことだ。明日から何事もなかったかのように世界は続いていく。



死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

  • 作者: 箕輪 厚介
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2018/08/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



死ぬこと以外かすり傷

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