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『お金の減らし方』 [☆☆]

・今の世の中、「である」調で書いただけで「上から目線だ」「この人は威張っている」と非難される。

・お金持ちは「お金」と必ず言う。「金」と言うのは、お金に縁のない人に多い傾向が観察される。

・小さな目先の得に手を出してしまう人から、少し遅れて来る大きな利を得ることが、ビジネスというものだ。

・すぐに手に入る価値に飛びついてしまう人は、いつまでも貧乏のままだ。

・実際には、考えているのではなく、考えてもいない。ただ反応しているだけなのだ。

・お金がなくて困っている、と言いながら、スマホでゲームをしている人ばかりである。

・何にお金を使うのか? 何を買うのか? その買ったものを、どう使うのか? そこから何が生まれるのか? 自分は、そのことでどのように変化するのか? それを考えることが、当面の課題、お金の使い道である。

・「成長」とは、どう考えれば良いのか、という思考力によって成されるものである。覚えるものではなく、編み出すものだということ。

・職場の先輩がなにも教えてくれない、と不満を漏らす人もいる。おそらく、それまでは、黙っていても先生が教えてくれた。それが、会社に入って、研修を終え、実務に就いた途端、誰も教えてくれない。そこで、急に不安になる。

・小説以外のものの方が、ずっと小説に活かせる素材となりうる。

・行列に並んで、競争するように買い求めるというのは、スポーツやイベントとしては面白いかもしれないが、冷静な価値判断ができているとは思えない。

・他者を羨ましく思う気持ちは、とても大事だと思う。どうしてかというと、自分が欲しいもの、自分がしたいことを教えてくれるからである。

・「ぴんと来るもの」に出会うまで、お金を持っていれば、いずれそれが現れたとき、躊躇なく決断できる。ぴんと来ないものを買ってしまったら、そういうものがあとから現れたときに、後悔するかもしれない。

・「いくらな買うか」という数字が、つまり「欲しい気持ち」を測ったものになる。その気持ちは、人によって異なるし、また、同じ人でも、時間とともに変化する。そういった気持ちを、ある一瞬で測ることが、お金という物差しの役目である。

・自分にはものの価値がわからない、という人は、自分の金を出す気になって見ていないからである。



お金の減らし方 (SB新書)

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