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『アドラー式 老いた親とのつきあい方』 [☆☆]

・他者の課題に介入したくなる方には共通点があります。他者を「信頼」するよりも「心配」する方が優先してしまっているのです。

・老いていく親のために、子供であるあなたは何ができるでしょうか。その答えは、いたってシンプルです。老いていく親が幸せな気持ちでこの世を終えるための手伝いをすること。

・無限で抽象的な不安から、有限で具体的な課題に。

・どんな親でも、生まれてきた子供の存在そのもの(ビーイング)を、本能として心から愛おしく思うものです。一方で、子供が成長していくにつれ、ご飯をこぼしただの、勉強が人よりもできないだのと子供のやること(ドゥーイング)にばかり目がいくようになるのも、親というものかもしれません。

・反抗するのも、悪態をつくのも、そんな悪い子でも無条件で受け止めてくれるよね、と親の愛を確認したかったからゆえの行動です。

・つらい過去の原因をいくら探っても、せいぜい現状の解説にはなるでしょうが、勇気がくじかれるだけで、何の解決にもなりません。

・人が幸せになるために必要なのは、お金でも才能でも恵まれた環境でもなく、変わるための勇気です。

・人間のすべての行動には相手役が存在する。

・母親の究極の目的は、「子供が幸せになること」です。だから、あれこれ口を出したくなってしまうのです。

・アドラーは、自身の理論体系を構築するスタート地点に、「人はどうやったら仲良くできるのか?」という問いを立てました。第一次世界大戦に軍医として参戦したアドラーは、人と人が争う競争の世界ではなく、人と人が協力し合う、協調の世界を目指したのです。

・感情が無意識のうちに先走っているのではありません。人間はだれしも、自分の心の中にある「落胆、心配、不安、寂しさ」などの一時感情を相手に伝えるために「怒り」という二次感情を使ってアピールする心の癖を持っています。

・勇気がある人は、自然体でくつろいでいる。「他者は仲間であり、課題を解決できる」と信じているから、困難な中でもリラックスできるのだ。

・「勇気」とは、困難を克服する活力のことだ。勇気のない人が困難に出合うと、人生のダークサイドへと落ちていってしまうだろう。

・人は「貢献感」を感じ「自分に価値がある」と思える時だけ勇気を持つことができる。

・介護はあなたに与えられた「親に貢献できる絶好のチャンス」ととらえてみてはどうでしょう。

・相手がいつでも「ありがとう」と言ってくれる保証などありません。見返りなどなくても、自分が誰かのためになっている、親のために役立っていると自己満足を感じることができたら、人は幸せになることができます。

・仮に、誰からも感謝されず、認められなくても、自己満足が結果的に他者貢献につながっていれば、それでいいのです。



アドラー式 老いた親とのつきあい方

アドラー式 老いた親とのつきあい方

  • 作者: 熊野 英一
  • 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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