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『正解がない時代の親たちへ』

・「絵が上手くったって食っていけないよ!」というアドバイスが昔からありますよね。でもそれは、荒れた野をたった一人で生きていこうとする発想です。

・グローバルに活躍するとは、常に「アウェイ」の状態で力を発揮しなければいけないということです。

・論理的に外国語を学ぶことで、無意識で扱えてしまっていた母国語が相対化される。すると母国語を思考のツールとして意識的に使いこなせるようになる。

・ゲーテは言いました。「外国語を一つも知らない者は、母語をも本当には知らない」

・今の教育論議は「子どもに何を教え授けるべきか」ばかりに終始しているように思います。それは、使うかどうかもわからないアプリを片っ端からスマホにインストールするような行為です。そんなことより大事なのは、将来どんなアプリでもすぐにインストールできるように、スマホそのものの性能を上げておくことではないでしょうか。

・戦い方よりも人間の愚かさを知ることが大事。

・いっしょに働きたいと思われることが大切。

・女子校では「女の子らしさ」みたいなことを考えなくていいんです。

・スパイラル型のカリキュラムってありますよね。それぞれの単元を完全に理解していなくてもとりあえず先に進んで、何度も繰り返すことで定着させていくという。

・女の子は基本まじめだから、ひとつひとつ理解しないと不安になって先に進めない。

・「なぜ女子校では学年対抗で運動会をするのですか?」「女の子は勝ち負けよりもチームでの一体感をモチベーションにするんです」

・道徳とは「こういう場合にはこうふるまうべきだ」というような、ある文化において経験的に得られた、人間関係をなめらかにする集合知のようなものです。

・人権は文化的背景にも人種にも国籍にも障害の有無にももちろん性別にも影響されない絶対的な価値です。

・何が主体か、どこに視点を置くかによって、道徳から導き出される正解は変わりますが、人権は普遍です。

・必要なのは道徳教育よりも人権教育

・「勉強」とは「強いて勉める」こと、「学問」は「問うて学ぶ」こと。

・一度履かせた下駄はなかなか脱げない。中学受験の負の効果です。

・「経験泥棒」だけはしないでください。失敗しそうだなと思っても、取り返しがつかないことでなければそのまま失敗させてください。失敗が経験になるわけですから。

・安心ではなく安心感を与える。

・「これからはグローバル。世界のどこへ行っても通用する人間にならなければいけない」といわれているにもかかわらず。「こちの学校はいいけれど、この学校じゃダメ」だなんて言っているようでは、それこそ先が思いやられるというものです。

・「最高」とされる選択肢を得たとしても、それを活かさせなければ、その選択は悪かったことになります。

・人生における「決断」の良し悪しは、決断したあとに決まります。

・自分の「決断」を事後的に「正解」にできる力こそ、正解がない時代に自ら正解を作り出す力になるはずです。

・名誉や社会的地位は、それをほめそやしてくれる人がいなければ何の意味もありません。

・誰か一人でも自分のことを認めてくれる人がいれば子どもはねじ曲がらない。



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