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『戦争というもの』

・国民的熱狂をつくってはいけない。

・戦時下の日本において、なんと日本人は熱狂したことか。

・情報の量も深さも一般民衆と同じ程度しか得ていない重臣たちに、多くを望むのは無理ということになります。

・ジリ貧を避けんとしてドカ貧にならないように、十分のご注意を願いたいと思います。

・ラジオは、一分以内に沈んだものを轟沈と呼ぶ、と解説していました。

・昭和十二年(1937)七月に日中戦争が始まっていらい、多くの若者が勇ましく出征していき、半年もたたないうちに戦死して、遺骨になって無言の凱旋をしてきました。

・南雲司令部は勝ちに驕りうぬぼれのぼせ、敵の航空母艦はでて来ないものと思い込んでいたのです。その失態を戦後にごまかすために「運命の五分間」をでっちあげた、それが真相なのです。

・戦力なき方が、強者に先手をとられては華々しい抵抗のしようがありません。

・「欲しがりません 勝つまでは」国民学校五年生の女の子がその作者。じつは、本当の作者は少女の父親(天理教布教師)であるとわかったのが、戦後も三十二年もたった昭和五十二年(1977)のこと。

・八月や六日九日十五日

・起こってほしくないことはゼッタイに起こらないという、根拠のない確信になっていったのです。これはわたくしたちがいまもよくやる考え方ではないでしょうか。

・自分にとって望ましい目標をまず設定して、実に上手な作文で壮大な、楽観的な空中楼閣を描くのが、日本人は得意なんです。物事は自分の希望するように動くと考えるのです。



戦争というもの

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