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『Kindle新読書術 すべての本好きに捧げる本』 [☆☆]

・やっと悟ったのである。どんなに本に囲まれていても、僕が求めているのは「本そのもの」ではないということに。僕は本という世界の中にある、「面白い」または「役に立つ」と思えるコンテンツを求めていたのである。

・蔵書を置いておくだけのコストを考えれば、そのコストの分だけ新たに本を買い求めたほうが、たぶん僕は幸せになるだろう。

・2万冊超の蔵書は、街の小さな書店とそん色ない品揃えだったと思う。その書店が、キンドルという小さな端末に収まってしまうのだ。

・読んでしまった本はキンドルから削除してしまっても、アマゾンのクラウドに保存されているので、いつでもダウンロードして再読することができる。

・処分した2万冊の本も、電子化すればおそらく20ギガバイト程度で済むだろう。32ギガバイトのSDカード1枚あれば、収まってしまう計算だ。

・2万冊の蔵書を保管するなら、家賃にして月々4~5万円はかかるところが、電子書籍なら1000円もしないメモリカード1枚に収まってしまうのだ。電子書籍に移行すれば月々4~5万円分余分に本が購入できるというわけだ。

・キンドルでは電子ペーパーを採用しているので、コピー機で問題なく開いているページをコピーできる。

・手元に販売する電子書籍の元となるファイルがあれば、誰でも簡単にキンドルストアで電子書籍が販売できる。「紙」の書籍にこだわらなければ、本当に誰でも自分の本を出版することができる時代になったのである。

・キンドル本体には、約1000冊の本が保存できることになっているが、あまりに本が増えすぎると、目的の本を探すのが面倒になる。そんなときは、「本体には当面読む10冊程度の本だけを入れ、あとは削除してクラウドに置いておく」といった工夫も必要だろう。

・ビジネス啓蒙書や自己啓発書は、ごく若いうちならいいが、何年も仕事をしてきた人にとってはほとんど役立たないものだと思う。

・キンドルは、「本を探し、購入し、読み、本棚に入れ、書斎に保存する」という一連の読書環境を激変させるシステムでもある。

・日本でも現在のキンドルのような「システム」を創りだすことは可能だったはずだ。それをやらなかったのは、電子書籍が紙の書籍に代わるものだと考え、また電子書籍リーダーを単なる端末としてしか見てこなかったからからではないだろうか。





Kindle 新・読書術 すべての本好きに捧げる本

Kindle 新・読書術 すべての本好きに捧げる本

  • 作者: 武井 一巳
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2013/01/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



Kindle 新・読書術 すべての本好きに捧げる本

Kindle 新・読書術 すべての本好きに捧げる本

  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2013/01/24
  • メディア: Kindle版





Kindle Paperwhite

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  • 出版社/メーカー: Amazon.co.jp
  • メディア: エレクトロニクス



タグ:武井一巳
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