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『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』 [☆☆]

・よく「心を病む人が多いのは、人間関係が希薄になったから」と言う人がいるが、実際はその逆で、診察室に来る人の多くは濃厚すぎる人との関係や家族からの過剰な介入、支配がストレスとなってうつ病や摂食障害を発症させるのだ。

・どうもソーシャルメディアでのコミュニケーションには、「考えられすぎるのは迷惑だけれど、こちらは考えすぎてしまう」という非対称の法則があるようだ。

・ある大手シンクタンクが、「ネタ消費」と呼ばれる消費行動の増加を予測していた。これは、SNSで自分をアピールするために、1回で完結するめずらしい習い事に参加してみたり、面白い商品を買ってみたり、珍しい場所に出かけてみたりする人が増えているのだという。

・陰謀論は「世界を単純化したい人」「自分に都合のよい情報しか取り入れたくない人」によって作られると同時に、「そう思わせたほうが都合のよい人」によって意図的に流布されているとも考えられる。

・普及によって「ネットの世界に論理ではなく感情」が持ち込まれ、感情のやり取りを苦手としていた研究者やリベラル知識人はそこから逃げ出したのだ。

・「一度使いだすと、これを持つ以前は一体どのように生活していたのか思い出せなくなるほど依存性の高い製品」を生み出すことができる企業だけが、「帝国」として急成長することができるというのだ。

・いまや、電話を使って連絡してくるのは、時代遅れのこまった人となりつつある。





ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか (朝日新書)

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