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『嫌いなヤツを消す心理術』 [☆☆]

・妬みの感情は、心に痛みを伴う不快な感情ですが、これを回復させるには、「他人の不幸」が最も適しています。これが、脳の報酬系の仕組みだからです。

・アサーティブな対応とは、相手のペースに乗せられないことなのです。委縮したり、媚びたりするのは、ペーシング(同調=相手にペースを合わせる)で相手を増長させますが、冷静に落ち着いて対応するのはディスペーシング(反同調=相手にペースを合わせない)となり、ブロック効果が効くのです。

・縮み上がって震えていたり、お追従の照れ笑いで誤魔化したりしたのでは、相手は自分の攻撃に「成果」があったと悟り、なおさら増長するのです。

・人間の本能には、もともと不快な気分を早く取り去りたいという潜在意識の働きがあります。よって、「快の状態」へとスムーズに誘導する段取りさえ、整えてあげれば、容易にそこに導かれるものなのです。ポイントは、息を大きく吸い込み、一度溜め、スーッと息を吐き切ることです。このことで、呼吸に意識が一点集中し、思考にリセットスイッチが入ります。

・「意識呼吸法」は、大きく息を吸い、息を吐き切ることで、全身の緊張や興奮を司る交感神経の働きをリセットします。次に全身をリラックスさせる副交感神経の活性化へと、素早く「快」の状態を浸透させていきます。

・息を吐き切った後に、一瞬にして素早く、好きなモノや好きな人のことを思い浮かべるだけ。

・「成長しますように」とか、「幸福になれますように」という神様へのお願い事のようなセリフはNGとされています。お願い事のセリフだと、現在が「成長していない」「幸福でない」という現状確認が、潜在意識に刷り込まれてしまうとされているからです。

・「空気が読めないヤツ」などと言われる人も、メタ認知能力が低いのです。つまり、自分がこういう行動を取っていれば、積もり積もって低い評価を招くだろうといった予測能力に欠けているからです。

・同じに見えても、相手と違いがありそうな部分が出てくると気になるのが人間です。同じと言っても、相手がトクをしていて、自分がソンをしているかもしれないと思うと、俄然興味が湧き、自分の方から質問したくなるわけです。

・教えを乞う――というのは、すでにその時点で、相手へのリスペクトです。

・単純な思考回路の人を手玉に取りたい時には、その人の得意な分野で相談を持ちかければよいだけなのです。

・相手に言い返すのではなく、発言そのものの不健全性を取り上げれば、相手への人格攻撃にもならないからです。とりわけ、「尊敬されませんよ」というセリフは、男性の無邪気な自尊心を覚醒させるので覚えておくと役に立ちます。

・断りの模範的パターンは「謝罪」+「断り」+「理由」の語順です。「申し訳ありませんが、お値引きはむずかしいです。新製品なので」となります。

・「どうしてくれるんだよ!」「どう責任取るんだよ!」などと威嚇しても、「どうしてほしいのでしょうか?」と相手側にアサーティブに切り返されると、二の句が告げられない事態にも陥ります。



嫌いなヤツを消す心理術

嫌いなヤツを消す心理術

  • 作者: 神岡真司
  • 出版社/メーカー: 清流出版
  • 発売日: 2016/12/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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