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『クリエイティブ・スイッチ 企画力を解き放つ天才の習慣』 [☆☆]

・「似ているけれど違う」アイデアが最も大きな社会的影響力を持つ。

・一万時間の法則を信じるなら、運転免許を持っている人はいずれレーサー並みの技術を身につけることになる。しかし、一万時間の運転を経験したとしても、おそらく平均的なドライバーの域を出ることはないだろう。

・美術学校で最も高く評価されたのは、無愛想で神経質な天才という世のステレオタイプ通りの学生だった。しかし、現実の芸術の世界では、そういう学生は自分自身や作品をアピールすることができず、低迷していた。

・脳内におけるドーパミンの本当の役割は、もっと詳しく知るために何かに「接近」するタイミングを決定づけることなのだという。ドーパミンが何かを「するべき」だと私たちの運動系に指示すると、初めて学習プロセスが開始される。要するに、ドーパミンは快楽をつかさどる神経伝達物質ではなく、むしろ「動機づけ」をつかさどる神経伝達物質だといえる。

・難しいのは機能を追加することじゃない。どんな機能をつけないか、なんだ。

・ユーザーはニュースフィード機能に不満を述べていたが、その不満をニュースフィード上で述べていたのだ。「利用データがユーザーの言動と矛盾するケースが何度もあった。新機能に抗議しながらも、その機能を使っていたんだ」

・創造曲線の下り坂を緩やかにするひとつの方法として、露出を制限するというものがある。だからこそ、高級ブランドは独占販売にこだわり、価格をなるべく高くして、広く売るよりも収益を重視するのだ。

・ふつう、こうしたクリエイターたちは大忙しなのだが、一日に三、四時間、つまり起きている時間の20パーセント近くを、こうした消費活動に費やしている。大量消費の経験を通じて、あるアイデアが創造曲線のどの地点に位置するかを直感的に理解するための見本を着々と蓄積していくことができるのだ。

・起きている時間の20パーセントを、あなた自身の分野のコンテンツを消費する活動に当てるのだ。そうすれば、実体験がなくても、あるアイデアが人々にとってどれだけ馴染みのあるものなのかを、専門家と同じレベルで直感的に理解できる。

・なんと消費者の72パーセントはシャワー中に問題の答えをひらめいた経験があるという(当然、シャワー会社による調査だが)。人々は、同じく朝のシャワー中に思いついて脳が無意識のうちにボツにしたバカバカしいアイデアの方は覚えていない。

・優秀なテレビマンになりたいなら、昼も夜もテレビを観るべきだ。

・彼は人類学が大嫌いだった。「人類学で学位を取ろうと思ったのが大間違いだったらしい。というのも、未開の人々は頭が悪くて、わたしには耐えられなかったからだ」

・本や雑誌を買ったり、映画を観に行ったりする程度の経済力がある人は、貧乏人や病人の話なんか聞きたくない。

・英語圏に関していえば、レディットは世界規模の井戸端会議の場所といえるでしょう。ここから始まった議論は、数時間や数日後にインターネットの残りの世界へと拡散していくことが多いんです。

・この人と会ってよかったと思うのは、私自身が三割しかしゃべっていないときだ。私がずっとしゃべっているということは、何も学んでいない証拠だからね。

・基本的に、気が合いすぎて毒にも薬にもならない相手とはパートナーを組まない方がいい。むしろ、あなた自身の欠点を見つけ出し、克服させてくれるような人をみつけるべきだ。



クリエイティブ・スイッチ:企画力を解き放つ天才の習慣

クリエイティブ・スイッチ:企画力を解き放つ天才の習慣

  • 作者: アレン ガネット
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/12/05
  • メディア: 単行本



クリエイティブ・スイッチ 企画力を解き放つ天才の習慣 (早川書房)

クリエイティブ・スイッチ 企画力を解き放つ天才の習慣 (早川書房)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/12/15
  • メディア: Kindle版



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