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『プロの勉強法』 [☆]

・男性ビジネスパーソンに多いのが知識コレクター。ミニカーを1000個集める感覚で、ビジネス書を年に100冊読んだり、新しいコンセプトはすべて覚えたりと、知識を溜め込むことに楽しみを感じてしまう。

・歌仙を巻く時は、集まった人たちみんなが『古今和歌集』や過去の有名な歌を知っていることが前提です。

・インプットした知識に自分の得意分野の話を足してアウトプットすると、相手は喜んで、また別の次元のアウトプットを返してくれる。

・人は急激な行動変化を起こす事象を、持続することはできません。以前、ビリーズ・ブート・キャンプというエクササイズが流行しましたが、二年後、三年後までやり続けている人はほとんどいないでしょう。あれだけの激しい運動を、毎日50分続けるのは無理だからです。

・人は、ある行動をしてから60秒以内に褒められるとその行動を繰り返す。

・勉強は、継続できないから成果が出ないのです。成果とやり方の上手・下手は関係ありません。なのに、勉強ができない人ほど、「もっといいやり方はないですか」「簡単に覚えられる方法はないですか」と聞いてくる。

・行動科学の世界では、継続と意志の強さは無関係。

・勉強を継続したいという「ターゲット行動」を増やすために有効な方法を選ぶこと。そして、ターゲット行動を邪魔する「ライバル行動」をコントロールすること。これが行動科学に基づいた続ける技術です。

・行動のハードルを低くすること。人は、一つでも余分な行動が増えると行動できなくなってしまいます。

・私はその友人とは少し違うやり方をしていました。それは教科書を見ながら書き写すのではなく、一度教科書を見たら。そこから目を離して写すというやり方でした。一時的に頭の中で覚えて──つまり記憶回路を経由してから、書いたのです。その結果、世界史や理科、英語などの暗記科目は恐るるに足らずという感じになりました。

・勉強=痛みと関連づけないためにも、30分勉強したら15分休憩するなど、こまめに勉強していくことが必要です。

・「入力」より「出力」をベースとして考える。出力したことがない知識ばかり増やさない。

・勉強したことを人に話すと知識は定着します。ある調査によると、学んだことを理解するパーセンテージは、聞いただけだと10%、見ただけだと15%、聞いて見たら20%、話し合ったら40%、体験したら80%、人に教えてやっと90%理解できるのだそうです。

・散歩しながら勉強するのもおすすめです。耳から勉強する教材をiPodに入れて夜の街を散歩するのです。動物は身の危険を感じると、いろんな情報を吸収しようとして、シータ波という脳波を出すのだそうです。夜の散歩はちょっと危険ですから、そういう時にインプットすると記憶が定着しやすいように思います。

・美意識は「いかにたくさん本物に触れるか」ということでしか学習できません。

・日経新聞を初めて読んだ時の「チンプンカンプン」は、ドラマを途中から見た時の感覚と一緒。昔のエピソードや登場人物の相関関係が分からないからチンプンカンプンなんです。

・「彼らの欲望は何か」「その欲望を満たすためにどう行動しているのか」を探して、記事を流し読みしていけばいい。

・ここで一つ質問です。「ある会社が1億円の利益をあげました。この1億円の利益をあげたことは、すごいことでしょうか? すごくないことでしょうか?」 これは小さな会社だと、結構すごいかもしれません。しかし、資産10兆円の会社だったら全然すごくない。要するに、金額の多寡ではなく「いくらの投資に対してどれだけのリターンがあるか」が重要なのです。

・日本の最大の欠点は、「投資とリターン」という考え方が欠如していることです。企業だけではありません。家庭も、PTAも、自治会も、同窓会も、みんな収支の考えしかありません。国自体も「歳入と歳出」で考えているから、「予算を組んで、今期中に使いきる」ということをやっている。しかし、それは大きな間違いです。

・英語の「量」を意識するなら、洋書やオーディオブックでの「耳読書」をおすすめします。小説は凝った言い回しも多く、初心者の方にはあまりおすすめしません。まずは、平易な文章で書かれているビジネス書が取り組みやすいと思います。アメリカなどでは「時間管理法」「成功術」といった本がたくさん出ています。

・即断即決も大切です。時間をかけて決断しても結果はあまり変わらない。決断しなきゃならないことを頭の中に溜めてしまうと、やがて沈殿してストレスになります。

・決断したら、撤回したり方針変更した時のフォローとバックアップをしておけばいい。それで損害はいくらと見積もってしまえばいいんです。

・昔、ゴルフの打ちっぱなしで、効率のいい練習をしている人がいました。その人は、「平らなところで打つことなんて、まずないんだよ」と言って、バンカーから打つ時などをイメージしながら足を上げて打ったりしている。150ヤード飛ばすと決めたら、いろんなクラブで150プラスマイナスのところに落とす練習をする。で、ラウンドでもきっちり、スコアをまとめるんです。でも、普通の人は「今日は200発打ったぜ」とか「真ん中に当たって気持ちいい」と言って練習している。

・週末に、自分がプロになりたい分野の本をまとめてフォトリーディングすれば、短時間でその分野のスペシャリストになることも可能です。

・自信がないのはできるようになりたい気持ちの裏返し。そこから勉強してみるといい。



プロの勉強法

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  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/03/22
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