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『脳を活かす仕事術』 [☆☆]

・仕事はなるべく早めに作品にしてリリースする。

・感覚系と運動系のコミュニケーションを行うためには、出力が欠かせません。感覚系回路からインプットした情報を運動系回路を通して一度外部に出力し、再び感覚系回路で入力する。このサイクルが成立して初めて、感覚系と運動系が同じ情報を共有できる。

・自分の仕事のクオリティを高めるために、時々実践していることがあります。それは、自分の作品(出力したもの)を、その瞬間「これはすごい!」と思うものの横に並べてみることです。

・自分の作品を「あこがれ」の横に並べて、ギャップを意識する。

・インターネットを使うということは、個々のドキュメントを読むことではなく、縦横無尽に「ネット全体」を読み進めることです。

・最近アメリカでは、Scholarpedia(スカラーペディア)というものが誕生し、話題を呼んでいます。スカラーペディアは、専門家による査読を経て公開されたフリー百科事典です。

・英語が読めないこと。実は、これはかなり大きな機会損失なのです。

・ネットやパソコンを使って情報を整理することの本質は「脳の記憶回路の負担を減らす」こと。

・宇宙飛行士が宇宙から帰還した時、「こういうことがあった」と体験を報告することを「デブリーフィング」といいます。本来は軍隊などで使われた用語で、前線からの帰還兵に、その任務の遂行状況や戦況を報告させることを指します。

・自分の経験をちゃんとした「意味」として保存しておくために、ブログを書いています。人間の記憶は、出力を通して整理され、意味という抽象概念を通して初めて「経験」という、応用可能なものに変化します。

・人が成長する時のきっかけは「背伸び」だと考えています。そして、背伸びをする時に欠かせないのが、他人の目です。

・いつまでも「失敗したらどうしよう」「うまくいかなかったらいやだな」と逡巡していては、何も始まりません。ここぞという時は思い切って行動する。

・常に考え続けるという行動は、「疑問を持ち続ける」ということでもあります。当然ながら。「リンゴは木から落ちるものだ」「風呂に入ればお湯が溢れるのは当たり前だろう」といって問いかけをしないでいると、いざヒントに近づいた時に、それをつかみ取ることができません。

・まず「世間の期待」に応えて、それから「自分のやりたいこと」をやる。この順番でやった方が、うまくいくことが多いように思います。

・不確かな未来におびえて何も行動をとらないことは、せっかくの学習機会を失うことになります。すぐ近くの未来に、すばらしいセレンディピティが待っていたとしても「行動」を起こさなければ、偶然の幸運に出会うこともつかみとることもできません。

・人間は「明るい未来」をイメージしなければ、なかなか行動を起こせないのです。

・人間の恐怖の源泉は、多くの場合、「どうなるかわからない」という不確実性です。行動に移すためには、その不確かなことを確実なことに変換すればいいのです。具体的には「最悪の事態をできるだけ詳細に想定する」ということです。そこで対処法まで考えておけば、その時点で脳の中では確固としたものになります。

・ネガティブな感情に名前をつけて、無意識を意識化する。

・社会の側に最初からそういう「需要」があったというより、自分が「需要」そのものを作り出すということが、一番理想的な仕事のかたちでしょう。

・英語のシャワーを浴びるしかありません。脳の側頭葉の記憶アーカイヴに、英語に関する「エピソード」をどれだけ蓄積できるかで、英語力の厚みが決まってくるからです。



脳を活かす仕事術

脳を活かす仕事術

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:茂木健一郎
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