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『知らないと恥をかく世界の大問題』 [☆☆]

・中国やインドはそもそも人口が多いので、優秀な人材の絶対数も多いのです。

・「その国が発展するかどうかの見方」を、お教えしましょう。それは街に大きな書店があり、そこに若者が大勢いるかどうかなのです。

・12の地区連銀はそれぞれがアメリカの通貨であるドル紙幣を発行も行ないます。実は、1ドル紙幣の左側の円内には「A」から「L」までの12のアルファベットが印刷されていて、どこの地区連銀が発行したかがわかるようになっています。

・「金利」とは、わかりやすく言えば、「お金のレンタル料」です。

・机の上を拭く階層と床を拭く階層が違っているので、日本だと1人でできる掃除でも、何人ものインド人を雇わなければならないのです。結果的にそれがワークシェアリングになっていて、人口が多い中で「限られた仕事をみんなで分け合う」というかたちで機能していますが、経済発展にとっては足かせです。

・日本が聖徳太子の時代(6世紀終わりごろ)、世界の人口はわずか3億人でした。西暦1600年ごろには世界の人口は4億~6億人になりました。そして、1800年ごろには10億人、1900年ごろには20億人になり、それが今や68億人になっています。

・ジハードは日本で「聖戦」と訳されることから誤解されることがありますが、そもそもは「努力する」という意味です。イスラム教を信じ、神に帰依するために努力することです。

・2008年8月、北京オリンピックの開催中にグルジアとロシアの戦闘が勃発しました。よりによって、「平和の祭典」の真っただ中です。きっかけはグルジア軍による南オセチア進攻でした。グルジアのサーカシビリ大統領は、自国にロシア軍が駐在していることを快く思っていませんから、平和の祭典に合わせて行動すれば、世界から注目され、ロシア軍も行動しづらいだろうと思ったのでしょう。しかしロシア軍は直ちに反撃しました。

・日本では学力低下を理由に授業時間を増やす方向ですが、実はフィンランドは現在の日本より授業時間が少ないのです。これで「授業時間を増やせば学力が向上するわけではない」ということがわかります。

・これまで、日本でさまざまなモノの値段が高かったのは「役人が多かったから」という部分があります。役人が天下り組織をつくり、その関連会社や社団法人を養っていくための「費用」がモノの値段に上乗せされるのですから。ETCにしても携帯電話にしても、そうです。天下りがなくなるだけで、いろいろなものが安くなります。

・人口が1億人を超えている国で、こんな中央集権の国は中国とロシアくらいのもの。

・「革命」は、それまでの政権によって利益を受けていた集団が利権を失い、政権から見放されていた人々が利益を受けるようになること。



知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)

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  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 新書



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