『ラムズフェルドの人生訓』
・上司が間違ったほうに行きそうだと思ったときや、上司のやり方に異論がある場合は、「こういう面は検討されましたか」「こういうやり方はいかがでしょうか」「マイクに相談はされましたか」みたいな言い方がいいだろう。対決したりバカにしたりしてもいいことはない。
・不運なのか無能なのかは区別できないが、私は両方とも嫌いだ。
・人材なくしてリーダーシップはあり得ない。トップにとって、手足となって働いてくれる人をみずから選ぶ以上に大事なことなどないのだ。
・AクラスはAクラスを集める。BクラスはCクラスを集める。Bクラスは自分より優秀かもしれない人が怖いからだ。だから、地位をおびやかされる心配のない人ばかりを集める。
・目の前にあるものをチェックし、改善するのはたいがい誰でもできる。ないものに気づける人はめったにいない。
・才人は誰も射ることのできない的を射る。天才は誰にも見えない的を射る。
・リーダーは、どれほど優秀でも、自分が代えのきかない存在などではないことを念頭に置いておかなければならない。トラックにひかれることだってあり得る。
・惰性で前に進めるのなら、それは下りだ。
・受信箱に使われると、他の人の優先順位に従うことになる。リーダーの仕事は、送信箱で組織を動かすことだ。
・リーダーシップの極意は、イエスではなくノーと言うことだ。
・集中するとかピントを合わせるとかいうのは、集中すべき案件にイエスと言うことだと思われるのがふつうです。それは大間違いです。集中すべき案件ではない、百種類もの優れたアイデアにノーと言うことなのです。
・最優先3項目が答えられない人は優先事項がないに等しい。
・私は「指標」の信者だ。どのくらいうまくいっているのかを数値で測る。理由? 測ると進むからだ。
・測定はすごく有効だ。自分についても測定すると意識が集中し、モチベーションを上げることができる。たとえば体重を減らしたければ、毎日体重を測る。
・手に入るのは、期待したものではなく測ったものである。
・並のリーダーは細かな点にこだわることで仕事をした気になるが、それは仕事に飲み込まれているいるだけだ。
・自身の考えを織りなす糸を変えられない者に現実は変えられない。
・直感を信じろ。成否は「完遂」力に左右される。
・幸運は備えとチャンスの出会いから生まれる。
・スピードは強力な武器だ。チャンスをもたらしてくれる。相手の選択肢を狭め、早くにつぶすことができる。
・伝えたいことが伝わるぎりぎりまで言葉を削れ。そして、なによりもまず、真実を語れ。
・記者の質問に対する答えは3種類しかない。「わかっていて、これからお答えします」「わかっているけど、お答えできません」「わかりません」だ。
・相手の反応は、こちらの鏡である。
・質問されたとき、そこに含まれる前提や議論には突っ込まず、そのまま受け入れてしまうことが多い。人とはそういうものだ。そして、当然ながら、記者は、自分の求める答えが得られるように質問してくる。そういうとき、私は、こういうことをお尋ねなのですねと、正確・適切だと私が思う前提で言い換える。こうすれば、事実に基づく回答ができるからだ。
・「説得は理と情、諸刃の剣だ。刺し貫け」と言われたことがある。ほかの人に興味を持ってもらったりその気になってもらったりするには情が必要だ。だが、その状態を保つには理がなければならない。
・記者会見で私は、質問の形で意見が述べられたり「国民の総意」などと言われたりするたびに「それはこういうことですね」と正すうるさ型として知られている。
・夜のニュースで報じられ、多くの人に見られてもいいと思えることでないかぎり、口にするな、ツイートするな、ユーチューブにアップロードするな、である。
・自分に合うものをやれというのは、当たり前すぎるアドバイスに思えるかもしれない。だが実際のところ、自分に合わない仕事や職業で苦労し続ける人が意外なほどいる。
・自分の向き合っている人が何を考えているのか、何がしたいのか、何が目的なのか、何を気にしているのか、そして、何に直面しているのかをよく考え、自分が有利になるポイントを探すのだ。
・沈黙が訪れたとき、たとえ気まずく感じても、何か言わなければならないと焦らないこと。じっと待って相手に口を開かせる。その方がいろいろと得られることが増えるはずだ。
・選択肢は常にふたつ──やるか、恐れをなすか、だ。
・国務省は、高学歴で頭がよく、複数の言語が操れて経験も豊富、仕事熱心なキャリア外交官が中心で、独立性が高いことで知られている。ただ、ときとして、米国の立場を世界に訴えるのではなく、その逆が自分たちの使命だと考えてしまうことがある。
・命令を下すより、好ましい結論に向けて問いを繰り返すソクラテス方式のほうがいい。
・スパイラル開発とは高度なシステムを開発する手法。早い段階のプロトタイプをリリースし、顧客からフィードバックをもらって改善する。これを繰り返すのだ。
・「歯と尾の比率」と言われるものがある。軍の場合、前線の兵(歯)を支援・維持するのに必要な後方支援部隊(尾)の規模を指す。尾が長すぎると費用がかさむし、資源の利用効率が下がる。前線の仕事が滞らないぎりぎりまで支援スタッフを減らすのがポイントだ。
・幹部が現場の細かなことを気にしすぎるのはよくない。今は電子メールなどですぐに連絡や支持ができてしまうので、リーダーがマイクロマネージメントに走りがちだ。
・ナイトクラブや駐屯地など、軍事的に重要と言えないところを爆破したりするのだ。それで戦いに勝てると思っているからではなく、その惨状がニュースになれば世論や議会で問題になり、派兵に対する支持が弱くなるとわかっているからだ。
・なすべきことに合わせて協力相手を決めるべし。協力相手からなすべきことが決まるのは愚の骨頂。
・さまざまな人がボスの言葉に注目する。だから、演壇に立つのは、本当に必要な場合だけにすべきである。
・ボーイスカウト時代に学んだルールがある。「キャンプ場は来たときよりきれいにして帰る」だ。
・公職を志す有能な若者の数は、私が若かったことより減った気がする。国や地方自治体は悪いことやまずいことをした時くらいしかニュースに登場しないからではないだろうか。
・「何が貧困をもたらすのか」という問いの裏には、人というのは本来裕福なはずであり、なにがしかの原因から貧しくなっているという考えがある。だが、事実は逆で、人は貧しいのが当たり前のはずだ。だから、問わねばならないのは「何が人を豊かにするのか」なのだ。
・政府の歳出に無駄が多いのは、事業経験のある人が少ないのも一因だ。
・フランクリン・D・ルーズベルトが大統領になって政府要職に任命したのは、半分あまりが事業経験のある人だった。ロナルド・レーガンは60%近かった。それが今は見る影もない。オバマ政権の1期目はわずか22%で、ここ100年で最も少なかったという。
・不運なのか無能なのかは区別できないが、私は両方とも嫌いだ。
・人材なくしてリーダーシップはあり得ない。トップにとって、手足となって働いてくれる人をみずから選ぶ以上に大事なことなどないのだ。
・AクラスはAクラスを集める。BクラスはCクラスを集める。Bクラスは自分より優秀かもしれない人が怖いからだ。だから、地位をおびやかされる心配のない人ばかりを集める。
・目の前にあるものをチェックし、改善するのはたいがい誰でもできる。ないものに気づける人はめったにいない。
・才人は誰も射ることのできない的を射る。天才は誰にも見えない的を射る。
・リーダーは、どれほど優秀でも、自分が代えのきかない存在などではないことを念頭に置いておかなければならない。トラックにひかれることだってあり得る。
・惰性で前に進めるのなら、それは下りだ。
・受信箱に使われると、他の人の優先順位に従うことになる。リーダーの仕事は、送信箱で組織を動かすことだ。
・リーダーシップの極意は、イエスではなくノーと言うことだ。
・集中するとかピントを合わせるとかいうのは、集中すべき案件にイエスと言うことだと思われるのがふつうです。それは大間違いです。集中すべき案件ではない、百種類もの優れたアイデアにノーと言うことなのです。
・最優先3項目が答えられない人は優先事項がないに等しい。
・私は「指標」の信者だ。どのくらいうまくいっているのかを数値で測る。理由? 測ると進むからだ。
・測定はすごく有効だ。自分についても測定すると意識が集中し、モチベーションを上げることができる。たとえば体重を減らしたければ、毎日体重を測る。
・手に入るのは、期待したものではなく測ったものである。
・並のリーダーは細かな点にこだわることで仕事をした気になるが、それは仕事に飲み込まれているいるだけだ。
・自身の考えを織りなす糸を変えられない者に現実は変えられない。
・直感を信じろ。成否は「完遂」力に左右される。
・幸運は備えとチャンスの出会いから生まれる。
・スピードは強力な武器だ。チャンスをもたらしてくれる。相手の選択肢を狭め、早くにつぶすことができる。
・伝えたいことが伝わるぎりぎりまで言葉を削れ。そして、なによりもまず、真実を語れ。
・記者の質問に対する答えは3種類しかない。「わかっていて、これからお答えします」「わかっているけど、お答えできません」「わかりません」だ。
・相手の反応は、こちらの鏡である。
・質問されたとき、そこに含まれる前提や議論には突っ込まず、そのまま受け入れてしまうことが多い。人とはそういうものだ。そして、当然ながら、記者は、自分の求める答えが得られるように質問してくる。そういうとき、私は、こういうことをお尋ねなのですねと、正確・適切だと私が思う前提で言い換える。こうすれば、事実に基づく回答ができるからだ。
・「説得は理と情、諸刃の剣だ。刺し貫け」と言われたことがある。ほかの人に興味を持ってもらったりその気になってもらったりするには情が必要だ。だが、その状態を保つには理がなければならない。
・記者会見で私は、質問の形で意見が述べられたり「国民の総意」などと言われたりするたびに「それはこういうことですね」と正すうるさ型として知られている。
・夜のニュースで報じられ、多くの人に見られてもいいと思えることでないかぎり、口にするな、ツイートするな、ユーチューブにアップロードするな、である。
・自分に合うものをやれというのは、当たり前すぎるアドバイスに思えるかもしれない。だが実際のところ、自分に合わない仕事や職業で苦労し続ける人が意外なほどいる。
・自分の向き合っている人が何を考えているのか、何がしたいのか、何が目的なのか、何を気にしているのか、そして、何に直面しているのかをよく考え、自分が有利になるポイントを探すのだ。
・沈黙が訪れたとき、たとえ気まずく感じても、何か言わなければならないと焦らないこと。じっと待って相手に口を開かせる。その方がいろいろと得られることが増えるはずだ。
・選択肢は常にふたつ──やるか、恐れをなすか、だ。
・国務省は、高学歴で頭がよく、複数の言語が操れて経験も豊富、仕事熱心なキャリア外交官が中心で、独立性が高いことで知られている。ただ、ときとして、米国の立場を世界に訴えるのではなく、その逆が自分たちの使命だと考えてしまうことがある。
・命令を下すより、好ましい結論に向けて問いを繰り返すソクラテス方式のほうがいい。
・スパイラル開発とは高度なシステムを開発する手法。早い段階のプロトタイプをリリースし、顧客からフィードバックをもらって改善する。これを繰り返すのだ。
・「歯と尾の比率」と言われるものがある。軍の場合、前線の兵(歯)を支援・維持するのに必要な後方支援部隊(尾)の規模を指す。尾が長すぎると費用がかさむし、資源の利用効率が下がる。前線の仕事が滞らないぎりぎりまで支援スタッフを減らすのがポイントだ。
・幹部が現場の細かなことを気にしすぎるのはよくない。今は電子メールなどですぐに連絡や支持ができてしまうので、リーダーがマイクロマネージメントに走りがちだ。
・ナイトクラブや駐屯地など、軍事的に重要と言えないところを爆破したりするのだ。それで戦いに勝てると思っているからではなく、その惨状がニュースになれば世論や議会で問題になり、派兵に対する支持が弱くなるとわかっているからだ。
・なすべきことに合わせて協力相手を決めるべし。協力相手からなすべきことが決まるのは愚の骨頂。
・さまざまな人がボスの言葉に注目する。だから、演壇に立つのは、本当に必要な場合だけにすべきである。
・ボーイスカウト時代に学んだルールがある。「キャンプ場は来たときよりきれいにして帰る」だ。
・公職を志す有能な若者の数は、私が若かったことより減った気がする。国や地方自治体は悪いことやまずいことをした時くらいしかニュースに登場しないからではないだろうか。
・「何が貧困をもたらすのか」という問いの裏には、人というのは本来裕福なはずであり、なにがしかの原因から貧しくなっているという考えがある。だが、事実は逆で、人は貧しいのが当たり前のはずだ。だから、問わねばならないのは「何が人を豊かにするのか」なのだ。
・政府の歳出に無駄が多いのは、事業経験のある人が少ないのも一因だ。
・フランクリン・D・ルーズベルトが大統領になって政府要職に任命したのは、半分あまりが事業経験のある人だった。ロナルド・レーガンは60%近かった。それが今は見る影もない。オバマ政権の1期目はわずか22%で、ここ100年で最も少なかったという。
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