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『中高生のための「かたづけ」の本』 [☆☆]

・部屋の中にあるモノすべてが、一、二、三秒以内に「あそこにある!」とわかるようになれば、あなたがかたづけをマスターできた証拠です。

・高学年になって、友だちの家に遊びに行くようになると、自分の家がどれだけ散らかっているのか気付くようになりました。同時に家に友だちを呼んではいけないと、きつく言われていた理由もようやくわかりました。

・自分の置かれた状況のすべてを変えることは難しいけれども、その中の一つでも変われば、今の状況に風穴を開けたり、また違った感情の選択をしたりできます。

・一般的にモノは、その場所に住んでいる時間が長ければ長いほど、多くなります。生きている年数が長ければ長いほど、多くなります。年を重ねれば重ねるほどモノの量は多く、大変になってくるのです。

・考えたことを紙に書き出すのがとても大事なのです。実は、頭で考えただけでは、考えたことになりません。考えたことを紙に書いて初めて、言語化され、概念化されます。そうして初めて、自分のコトとして扱えるようになります。

・引き出しや、棚に空間があると、どうしてもモノが入れたくなるかもしれませんが、そんな誘惑には負けないでください。なぜなら空間のゆとりは、心のゆとりでもあるからです。

・「捨てなきゃいけない」というようなネガティブな気持ちでモノを選ばないでください。「選ぶ」という作業で大事なのは捨てるモノを選ぶのではなく、必要なモノを選ぶことです。

・私たちに必要なのは不要なモノを選ぶチカラではなく、自分の人生に本当に必要なモノを選ぶチカラではないでしょうか。

・私たちに必要なのは「捨てるチカラ」ではなく、「選ぶチカラ」です。そもそも捨てるモノが多い人生というのは、選ぶチカラがないからこそ起こってくるともいえます。

・どうやっても使えないモノ、誰も喜んでくれないモノ、そういったモノを人に託すのは、想像力、思いやりの欠如というほかありません。

・その昔、モノのなかった時代には必要のなかったスキルです。だから受け継がれることもなかった。かたづけスキルは、新しい時代の新しいスキルです。

・部屋には何もないのがいちばん美しい。だけど、自分らしさ、魂を感じさせるものにしなくちゃね。

・残りの人生の90%を笑ってすごすためにはどっちを選んだらいいか、が私の一つの基準です。選択に迷った時、笑顔でいられるほうはどちらか考えています。

・自分を笑顔にしてくれるモノに囲まれて暮らしたい。それは人に対しても同じことが言えます。お互いに笑顔になれる人と暮らしていきたい。

・戦後、モノのない時代に夢見て日本人が突き進んできた、たくさんのモノに囲まれていることが幸せという時代は終わりました。今はモノ余りの時代です。

・「もったいない」ということを口にしながら、その対極にある、捨てればすべて解決という風潮も今の日本に流れています。

・おそらくこの工場が操業を開始した昭和初期から、たくさんの技術革新があり、効率化、無駄の削減が図られたはずです。でも、技術革新に見合う環境の変化は少なく、それによって、新しい技術が十分に活用されないということも起こっていました。企業の発展には、技術の進歩に合わせた、環境の改善も不可欠なのです。

・今まではモップで済ませていた掃除を、ぞうきんがけにしたのです。そうすると今までよりずっと目線が下がり、気付かなかったことに気付けるようになります。これまで目に入らなかったことが、視界に入ってくることで改善しようという気持ちが生まれ、工夫や改善への道が開いていきます。

・基本的には怒ったところで何も解決はしません。かといって、ヒトゴトのように知らん振りでも物事は進みません。まずは冷静になることです。冷静になって考えれば、選択肢はいくつでもある。

・ハンガー収納のメリット、それは洗濯物をたたまなくて良くなる! です。

・「これでいい……」じゃなくて、「これがいい!」と自信を持って選んで。これから出会う友達も、「この子でいいや……」なのか「この子がいい! 大好き!」なのか。同じ時間を過ごすのでもずいぶん変わって来ると思うよ。

・今、すぐやるということは、未来のやらなければならないことをつくらないということです。未来にできることを増やすということです。だからすぐにやりましょう。





中高生のための「かたづけ」の本 (岩波ジュニア新書)

中高生のための「かたづけ」の本 (岩波ジュニア新書)

  • 作者: 杉田 明子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/04/19
  • メディア: 新書



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