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『ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか』 [☆☆]

・「尊敬すべき人を同時代に持たない我々が過去に求めるもの」として書籍があるのだ。

・今の高等教育の隆盛はバブルでしかなく、飛び抜けて優秀な頭脳の持ち主にとって大学は、集中すべき活動に割くための時間を奪い、一般的な活動しか与えていない有害なものである。

・投資の世界では、「日本人が来たら売れ」などとやや皮肉めいた格言がある。

・正しい答えは次のような形になるはずだ。「世の中のほとんどの人は×を信じているが、真実は×の逆である」。

・もしこれから100年間社会が変わらなければ、未来は100年以上先にならないとやってこないことになる。もし次の10年でものごとが急激に変わるなら、未来は手の届くところにあるということだ。

・アメリカ人は競争を崇拝し、競争のおかげで社会主義国と違って自分たちは配給の列に並ばずにすむのだと思っている。

・実際には、資本主義と競争は対極にある。資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つのに、完全競争下ではすべての収益が消滅する。

・経済理論が完全競争の均衡状態を理想とするのは、モデル化が簡単だからであって、それがビジネスにとって最善だからじゃない。

・負けるよりは勝った方がいいけれど、競争自体に闘う価値がなければ、全員が負ける。

・単純に言えば、今日の企業価値は、その企業が将来生み出すキャッシュフローの総和だ。

・政治家は昔から、選挙になるといきなり一般大衆の味方になってきた。

・宗教的な原理主義者は、難しい質問の存在を許さない──子供でもすぐに答えられるような単純な真実か、そうでなければ説明できない神の秘跡かのどちらかしか存在しないと考えるのだ。両極端の中間、つまり難しい真実が存在する場所は、異端とされる。

・栄養は誰にとっても大切だけど、ハーバードに栄養学の専攻はない。最も優秀な科学者たちは別の分野へ進む。

・低脂肪と大量の穀物中心の食事が推奨されてきたのは、科学の裏づけからではなく大手食品団体のロビー活動の結果だろう。おかげで肥満の問題はさらに悪化している。

・取締役は3人が理想的だ。上場企業でない限り、5人を超えてはならない。

・時間は一番大切な資産なのに、ずっと一緒にいたいと思えない人たちのためにそれを使うのはおかしい。

・究極の組織のメンバーは、同じ組織のメンバーとしかつるまない。彼らは家庭を無視し、外の世界を遮断する。だけど、それと引き換えに強い仲間意識で結ばれ、普通の人が否定するような神秘的な「真実」に到達する。そんな組織はこう呼ばれる──「カルト」。

・営業マンはみな役者だ。彼らの仕事は売り込みであって、誠実であることではない。

・でも、僕たちがネガティブな反応を示すのは、ぎこちないあからさまな売り込み、つまり優秀じゃないセールスに対してだ。

・セールスの達人もいる。超のつく達人を知らないとすれば、それはまだ出会っていないからではなく、目の前にいながら気づいていないからだ。

・より能力の高いコンピュータが人間の労働力に置き換わるという前提を疑っていない。だけどその前提は間違っている──コンピュータは人間を補完するものであって、人間に替わるものじゃない。

・人間は家畜や照明とは「取引」しないように、コンピュータとも「取引」する必要はなく、それこそが大切なポイントだ──コンピュータはツールであって、ライバルではない。

・今どきの企業はデータの量が多ければ生み出す価値も大きいと勘違いして、狂ったようにデータをかき集めている。でも、「ビッグデータ」はたいていガラクタだ。コンピュータは人間が見逃してしまうパターンは発見できるけれど、異なるソースのパターンを比べることもできなければ、複雑な行動を解釈することもできない。

・偉大な創業者は、彼ら自身の仕事に価値があるから重要なのではなく、社員みんなから最高の力を引き出せるから重要なのだ。



ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

  • 作者: ピーター・ティール
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2014/09/25
  • メディア: 単行本



ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2014/09/27
  • メディア: Kindle版



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