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『主張できる日本人になる』 [☆☆]

・キャッシュがすぐに欲しければ現金払いをするなど、相手の事情に合わせて提案し、その分、値切る。相手も助かって、こちらも安く購入できるわけです。

・値切りすぎてはいけない。相手も粗利が最低10%なければ、商売は続かないですから、10%を切るような値引きは要求しない。

・目立ちすぎるから「三ず主義でやれ!」と説教されるのです。三ずとは、「休まず」「遅れず」「余計なことはせず」の三つの「ず」。

・自ら声を上げ、遠慮なく直言することを「スピークアップ」と言います。

・影で「ホット・ポテト」と呼んで、敬遠するようになった。ホット・ポテトとはゆでたジャガイモのことで、触ったら火傷をするというわけだ。

・2000社のサプライヤーのうち、取引額の大きい相手から交渉を始めた。「トップの20%を押さえれば、残りの80%は流れに従う。どこから落としていくか、その優先順位が大切です」

・何十年もの慣行と言うが、未来永劫の契約などない。日本の物価の高さは流通に問題があるからなのに、商社を排除する程度のイノベーションもできないとなると、病巣の根は深い。日本のエアラインもいまだに商社を通じて航空機を購入しています。

・すべてにおいて勝とうとは思わず、大きな目的を達したら、小さいことは気前よく譲歩する。

・部長や上司と言っても何も決断できず、だた部下に威張り散らしている。

・日本企業もかつては家族主義やチームワークの組織力などと言われたが、それは「三ず主義」でしかない。

・日本人は変革や変化という言葉をよく使うが、前例や既成事実を根底からひっくり返して変えることは不得手である。

・現在、一般的に使われている「変化」は好ましい成果だけを求めているため、社会も企業も覚悟を持った本当の変革ができないのだろう。

・戦争を引き起こし、民衆を扇動し、神国日本が負けるわけがないなどと声高にしゃべって威張り散らしていた連中が、戦後は民主主義が大事と、進駐軍に尻尾を振ってニヤニヤ笑っている。

・YS-11は名機ならぬ欠陥だらけの迷機。

・そもそも設計段階からYS-11は時代遅れでした。当時は中距離機でもターボプロップエンジンではなく、ジェットエンジンへの移行期で、視察団が世界を回ったときに飛行機のことをまるで知らないものだから、とこの国でも最新鋭のジェット機を見せてもらえなかったのです。

・倉庫を買いました。最初はアパート経営も考えたのですが、変な入居者が入ると面倒だし、クレームで夜中に起こされるのも嫌だと思いました。倉庫ならば最初に投資すれば、後は黙って賃料が入ってくる。

・日本のリーダーたちは記憶力と実務力だけの人が多く、創造力やリーダーシップが不足しています。

・日本の名目GDPはアメリカ、中国に次いで世界第3位であるが、国民一人当たりのGDPはOECD加盟諸国の中で、第27位である。

・日本は、一人当たりGDPにおいて、1990年初めまでは5、6位だったが、徐々に落ち始め、2000年以降、15位を下回ることになった。

・会議、書類づくり、事務処理、待ち時間などはプロダクトアワーではないので、時間を削る努力をする。プロダクトアワー以外の時間が減れば減るだけ労働生産性が上がるのです。

・コモンセンスは両親の教育で身につく自然な良識のことです。

・実はLCCのビジネスモデルはローコストどころか実際にはハイコストです。機材の発注量が少ないから高く買わされるし、メンテナンスも外注でコスト高になる。空港設備も他のエアラインに借りているし、燃料の調達費も一般エアラインより高い。安いのは従業員の給料だけ。

・ビジネスマンになる前に商人であれということも教えました。自分一人では10円も稼いだことのない頭でっかちにはビジネスなどできないのです。

・「ものづくりの技術は日本が世界一」なんてよく言いますが、世界では、いいもの、価値あるものといえばやはりドイツやスイスの製品です。

・日本は専門家でもないし、知識がなくても、たらい回しで大臣になれる。だから、次々と不祥事を起こすのです。

・湾岸戦争に派兵した国々からすれば、日本国憲法を知らない以上、「日本は一滴の血も汗も流さないで中東石油の恩恵を受けている」と批判するはずである。

・マスコミ人には使命感も思想も、歴史観もなく、論陣を張って議論の土台を作るべき仕事を忘れて、国民をミスリードすることに熱心だ。



主張できる日本人になる (コミー物語選書01)

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  • 作者: 吉村 克己
  • 出版社/メーカー: コミー
  • 発売日: 2016/04/27
  • メディア: 新書



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