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『数学ガールの秘密のノート やさしい統計』 [☆☆]

・わかりやすくなければ、伝わらない。正しくなければ、意味がない。

・自分が納得できないところには、何か大事なことが隠れているものだよ。

・分散を知ることの意味はどこにあるだろう。分散を知ると何がうれしいのだろう。散らばりの度合いが大きいとか小さいとかを論じることにどんな意義があるのだろう。

・分散を知っていれば、ある一つの数値がピックアップされたときにそれが「ありふれた数値」なのか、「珍しい数値」なのか、それがわかる。

・自分が平均点よりもすごく大きな点数を取っても、分散がわからなければ、その点数の本当の価値はわからないんですね。

・テストで平均点を取ったとするよね。その時、偏差値は必ず50になるんだよ。つまり、平均点が異なるテスト同士の結果も、偏差値を使えば比較できることになるんだ。ほら、テストって難しいとき・易しいとき、いろいろあるよね。そういうときは、平均点が動いちゃう。

・偏差値は「平均を50点にそろえた」ものなので、点数を比較するより偏差値を比較したほうが、実力アップしたかどうかはっきりわかる。

・物理的な性質や、社会的な現象に対して、数学が直接的な証明を与えることはない。数学はただ、数理モデルをどう扱うべきかを教えてくれるだけだ。

・私たちはコイン投げを扱っているようで、実はコイン投げを扱っているわけではない。私たちはコイン投げの数理モデルを扱っているのだ。

・帰無仮説は、仮設検定で最初に仮定する仮説だ。危険率によって棄却され、「無」に「帰」するはずの仮説。

・平均を理解している人は多い。しかし標準偏差を理解している人は少ない。

・平均、分散、標準偏差、仮設検定……コンピュータを使えば容易に計算できる。しかし、その計算を行うための前提条件や、計算結果を理解できなかったならば、何の意味もない。

・表裏が必ず交互に出るコインを、フェアといえるか。



数学ガールの秘密ノート/やさしい統計 (数学ガールの秘密ノートシリーズ)

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  • 作者: 結城 浩
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/10/29
  • メディア: 単行本



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