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『分断社会ニッポン』 [☆☆]

・アベノミクスを支えているのは自動車産業です。異次元緩和で円安による莫大な為替効果の恩恵を受けています。

・田舎にいると、特定の人物とビジネスが一緒になっているから、人間関係を崩したら牛乳が買えなくなる。肉が買えなくなる。

・北方領土は富山出身者が多いんですよ。だから、富山では北方領土返還運動が、非常に強いんです。

・「高齢者医療の無料化」を国がやったとき何が起きたか。まさに「検査漬け」と言われ、何本ものチューブを高齢者の身体につなげて「スパゲティ症候群」と揶揄されたように、さまざまな医療を施して病院が儲けるだけ儲けるという状況を作り出してしまった。

・病床数が多くなると、そこを埋めようと、本来であれば入院する必要のない人まで入院させることになり、それが結果的に医療費を圧迫する構造を生んだのです。

・生涯現役の理念を裏返せば、「労働力として使えないやつはみんな殺す」ということですからね。

・保険会社の利益を圧迫しているのは、被保険者の死ぬ5日間だというんです。このわずかな期間に、保険でまかなえる高額の保険金が全部使い切られる。

・今、里親制度は1割か2割を天理教が行なっているらしいですね。

・今までは学歴社会ではなく入学社会です。

・制度設計というのは、基本的に性悪説で行なわないといけないと思うんです。その代わり、制度の運用は性善説で行なう。往々にして我々のやり方というのは、制度は性善説で作って、運用が性悪説になる。

・多くの人が右派にも左派にもおぼえる違和感は、この「押しつけがましさ」なんじゃないかと思う。

・「俺は聞いてない」と言って怒って暴れる理由は、自分が信頼を寄せる人間が自分に報告してこないことが許せないからです。私が信じたはずの人間が、なぜ私を軽視するのか。

・「大きな物語」を拒否して、ポストモダン的なるもの、つまり「小さな差異」を重視していく。こうした知的に最先端の人たちの考え方。

・聖書の中に「我々の味方以外は敵である」という概念と、「我々の敵以外は味方である」という概念があるんです。

・思考には気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉には気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動には気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣には気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格には気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

・「百聞は一見に如かず」の後は「一見は一考に如かず、一考は一行に如かず」と続くんだ、「君、経験しただけじゃダメだよ。考えただけじゃダメだよ。行動しないと」。



分断社会ニッポン (朝日新書)

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  • 作者: 佐藤優
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/09/13
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