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『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

・歴史は単純には繰り返さない、「この道はいつか来た道」と考えること自体、敗北主義なのだ。

・戦争は国家と国家の関係において、主権や社会契約に対する攻撃、つまり、敵対する国家の、憲法に対する攻撃、というかたちをとる。

・第二次世界大戦の終結にあたっては、敗北したドイツや日本などの「憲法」=一番大切にしてきた基本的な社会秩序が、英米流の議会制民主主義の方向に書きかえられることになりました。

・政策は倫理的原理から導きだされるのであって、政策から倫理的原理が引きだされるのではない、と真面目に確信している、どちらかといえばユートピア的な政治家が、アメリカでは影響力を行使していた。

・命とお金をかけて戦った戦争、その戦争にやっとのことで勝って締結した条約、その条約に書かれていたはずの権益、これを死守しようという発想が日本側に強かった。

・日中戦争が勃発したとき、この戦争は三か月で終わるなどと天皇の前で豪語した陸軍でしたが、太平洋戦争が始まるまで四年間戦っても終わらない。

・確かに日本人には少しひがみっぽいところがある、いじけやすい。ソ連、アメリカ、イギリスが中国に援助しているのを見ると頭に血がのぼる。どうして、みんな中国だけ援助するのか、と。

・日本は経済が大事なのだろう、と。国家の重要物資の八割を外国に依存している国なのだから、生命は通商関係の維持にある。通商の維持などは、日本が非理不法を行なわなければ守られるものである。

・軍需原料の大部分を外国に仰ぐがごとき他力本願の国防は、あたかも外国の傭兵によって国を守ると同様、戦争国家としては致命的弱点を有せるものである。



それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

  • 作者: 加藤 陽子
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2015/08/11
  • メディア: Kindle版



それでも、日本人は「戦争」を選んだ

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  • 作者: 加藤 陽子
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2009/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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