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『本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」』

・要は大人が子どもを子ども扱いしすぎるから、日本では中高生がいつまでたっても幼い印象が強いのかもしれません。

・「政治的に正しい」けど実務能力の低い人に代えてひそかに元ナチの人材が再起用されるみたいな事情が、社会の各階層にあった。

・「正解」か「不正解」かだけを求める若者たち。

・教壇に立つようになって感じたのは、多くの子が「出来合いの正解を求めている」ことです。まるで世の中には「正解」か「不正解」かしか存在していないかのようで、その正解を「選び取れない」状況に置かれると、みんな沈黙してしまう。

・否定されるような歴史であったとしても、その時代を生きた人たちにとってはそうではなかったかもしれない。それは自分自身を否定することにもなりますよね。

・やっぱり制度って、用意しても、多くの人に利用してもらえなければ意味がない。

・働きながら自分ひとりで子どもを育てて、でも生活はカツカツすぎて人生がつらすぎる。もう子どもなんていない方が、自由に自分の人生をリセットできる、楽に生きられると、無意識に子どもの存在を頭から消してしまうというような現象って、あると思うんです。

・家にひきこもるようになったら、「ああ、人と関わりを持たないと、こんなに楽なんだ」と気づいてしまった。

・例えば社会的な諸問題について、どう対処していいのかがわからない、何を言っていいか自信がない、といった先入観が強くて、助けたい気持ちがあっても何もできない、だから自分からは関わらない、という行動になってしまうのでは?

・ファッション誌といえども、一種のマニュアルなんですよ。大人になってもルールが欲しい。それに従っておけば、とりあえず安心というアドバイスが欲しい。

・ドイツ人ならやりかねない。科学のためという大義名分の下に、手段と目的を逆転させながら斜め上に突っ走った実績を持っていますから。

・エマニュエル・トッドとかの「ドイツはナチ謝罪をエサに、善人面しながらエグい欧州支配を固めている!」という批判はわりと当たっているんですが、トッド先生の場合、「だから今こそフランスが!」という説得力の弱さが哀しい……。

・そうこうするうちに「ベジタリアン」くらいでは周囲に自慢できなくなってきた。もはやドイツ人の10人に1人がベジタリアンになった時代では、マウント取りも容易ではない。だから一段ステージアップして、動物性のものを一切摂取しない「ビーガン」ブームが来たのです。



本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2021/08/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2021/08/31
  • メディア: Kindle版



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『物理学者のすごい思考法』

・なぜ、香港ではエスカレーターで両側に人は立つのだろう。理由は瞬時に理解できた。高速なのである。そもそも速いので、人々はあまりエスカレーターの上で歩かないのである。

・素数であるかどうかを判定するには、その平方根までの素数で割れるかどうかを一つずつ確認する。

・物理学でもっとも重大なのは、理論で予測された以上の発見をすることである。理論の予測を実験で確認するだけなら、わざわざ何度も実験する動機もなくなってしまう。

・この世の中の素粒子はすべて経路積分に従って運動しています。ということは、この宇宙がすべて経路積分という機構でうごいているということなので、人類が学ぶべき最も重要な概念の一つとも言えるでしょう。

・奇異な現象には必ず理由がある。その理由が非常に広範な現象に適用可能な時、説明する理論は「美しい理論」の名をほしいままにするのである。

・物理の研究で最も重要なのは、与えられた問題を解くことではなく、適切な問題を発することだ。

・高校での数学は、すでに開発された言語をどう使うかの訓練と、その言葉を使えばどんな概念がつながりうるかを試験する場だった。これを僕ら理論物理学者は「算数」と呼ぶ。算数は数学ではない。

・高校の科目と大学の専攻は少しずれている。高校数学は大学では物理、高校物理は大学では化学、そして高校化学は大学では生物、といった具合だ。

・今までに発見されてきた科学がすでに人類の集合知という神となっている。科学が進歩するとき、人間は神を拡張しているのだ。

・英語で聞かれた時と、日本語で聞かれた時には、自分の答えが全く逆のことがある、と思い当たった。英語で話す時には、人格が変わっているのだ。とても恐ろしい。気づかないうちにもう一人の自分が育っていた。

・言葉が違うということは、言葉で作られる自分自身の考えも変わるということだ。

・それぞれの人の考えの違いや豊かさは、一つの言葉から想起されるものが違うことからきているのだろう。

・現象が数式化されると、その瞬間に世界が抽象化される。

・扉の内側に張り紙がしてあった。そこにはこう書いてあった。「開けたら、どうする?」クイズを出されるとムキになって答えようとする僕の性質を突いた、妻のアイデアだったのである。

・一度整理整頓すると、そこに払った努力がもったいないと思うようになり、壊すのが惜しくなる。不必要なものでも、整理整頓すると捨てられない。

・植物が緑色の光を吸収しないのは、太陽からの様々な色の光のうち緑色の光が強すぎるから。



物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)

物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)

  • 作者: 橋本幸士
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2021/04/26
  • メディア: Kindle版



物理学者のすごい思考法 (インターナショナル新書)

物理学者のすごい思考法 (インターナショナル新書)

  • 作者: 橋本 幸士
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2021/02/05
  • メディア: 新書



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『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』

・特定の何かを学びに活かしているのではなく、すべてを学びに活かしているのです。すべてのものから学ぶから、東大生は頭がいいのです。

・地理という学問は、「地上の道理」だと言われています。「地」球上の多くの現象に、地形や気候、人口や産業などの「理」由をつけていく。

・説明とは、相手の「既知」と物事を結びつけること。

・「ネット記事はタイトルが9割」。どんなにいい中身でも、タイトルでその記事のことを理解してもらえなければ、読んでもらうことすらかなわない、ということです。

・一を聞いて十を知るというのは、1から10の情報をつくる行為ではありません。1に対する「ものの見方」を10持っている状態なのです。

・理解したからと言って、行動まで落とし込めるとはかぎりません。「わかる」のと「できる」のとでは、大きな違いがあります。




「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考

「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考

  • 作者: 壱誠, 西岡
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2020/07/31
  • メディア: 単行本



「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考

「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考

  • 作者: 西岡 壱誠
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2020/07/31
  • メディア: Kindle版



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