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『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

・ぼくはエアコンがないことが辛いのではなくて、エアコンをほとんどの人が持っているのに、自分が持っていないことが辛かった。

・「先生、知ることは動揺を鎮めるね」「学ぶことの意味はほとんどそれです」

・明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか? あなたの今の生き方はどれくらい生きるつもりの生き方なんですか?というゲバラの名言がある。

・ぼくはきっと命を「延ばしている」人間の目をしていて、彼らは命を「使っている」目をしていた。ぼくは革命博物館で「命を使いたい」と思った。

・もしかしたら、出不精ではなくて東京に行きたい所がないのかもしれない。

・キューバの街全体にはまだWi-Fiが飛んでいない。だから、みんな会って話す。

・アメリカ合衆国利益代表部には時折キューバ政府を批判するようなメッセージが書かれた横断幕がキューバ国民に向かって掲げられることがあったらしい。それをキューバ側は無数のポールにキューバの国旗をはためかせて見えないようにするのだ。笑ってしまうほどの数のポールが立っている。笑ってしまうほど立っているからいいよな。だって、これが高い壁だったら笑えないじゃないか。



表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫)

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫)

  • 作者: 若林 正恭
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/10/07
  • メディア: Kindle版



表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

  • 作者: 若林 正恭
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/07/14
  • メディア: 単行本



タグ:若林正恭
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『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18』

・ミステリーじゃあ密室殺人とか定番だけど、ほんとうの密室って「家族」のことだよな。外からでは内側がまるで見えないし、絶対理解することもできない。光や悲鳴さえ漏らさないブラックホールみたいなもの。

・大衆を相手にする場合、なんにしてもわかりやすいのが一番。

・あんまりしんどくなったら、誰でもいいから大人の前で大泣きするんだぞ。嘘泣きでもいい。

・わたしは尊敬します。お金があるない、関係ない。知性的であるというのは、素晴らしいこと。

・変わったやつほど、自分は普通だと信じてるというのは、ほんとうだよな。

・なにかを知ることの恐ろしさだった、一度知ってしまえば、もう元には戻れない。

・おれたちは夏の直射日光のしたで、おたがいをほめあった。日本では誰も身近な人はほめてくれないからな。

・CGは揺りかごから墓場までの略なんだよ。クレイドル・トゥ・グレイブ

・ちなみにエアコンは印刷工場でインクがにじむからなんとかしてくれと頼まれたエンジニアが、湿度を調整するためにつくった機械が最初。湿度を下げるときに温度も同時に下がったので、そこから冷房機に成長したという。なにごともおまけって大切だよな。

・十代後半から二十代半ばまでの女優の一覧を見てみるといい。ほとんどは小柄なロリ顔美人ばかりだ。光源氏の昔から、日本人は未成熟を愛する文化を持っている。そいつは男も女も変わらない。

・このかわいくて残酷な世界。ビジネスという名のもとに、命を日々売買しているおれたち人間。



ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18 (文春e-book)

ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18 (文春e-book)

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2022/09/12
  • メディア: Kindle版



ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII

ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2022/09/12
  • メディア: 単行本



タグ:石田衣良
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