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『カムイの食卓 白土三平の好奇心1』 [☆]

・国家的な行事、学校生活に参加。

・第一次産業を除けば、すべては金さえ払えば要求が満たされると思い込んでいる。つまり、生産と消費の環が断ち切られていることである。

・貧すれば鈍するという言葉もあるが、人々は飢えの中から様々な試みと、そこから思わぬ発見をしていったのだろう。最初にベニテングダケを食べた人、ナマコ然り。あらゆるジャンルの物が試されたことであろう。

・照明についても同じことが言える。蝋燭、石油ランプ、電球へと移り変わっていくのだが、やはり地方や庶民は常に後からついていくことになる。

・きのこは木の子である。樹と菌がお互いに足らない栄養分を補給しあいながら、両者が有利な関係を保っている間柄を共生と言う。

・庶民が牛豚肉を喰うようになり、それが異常な普及をみせて広がったのは、ここ十年ぐらい前からだろう。当然のことながら、進化的に見て、日本人の体がその食性の急激な変化に追いついて行けない弊害は如実に顕れている。

・最後の方になってやっとコツがわかり、なにも馬鹿力を入れて苦労することもなかったのにと気がつく頃には、仕事は終わっていた。

・人は旅に出る。いろいろな名目をつけ、別な空間の中に身を置き、そこで己の姿を再確認したいのだろう。



カムイの食卓―白土三平の好奇心〈1〉 (Lapita Books)

カムイの食卓―白土三平の好奇心〈1〉 (Lapita Books)

  • 作者: 白土 三平
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 単行本



タグ:白土三平
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