『デュボワ思考法』：紙魚：So-netブログ

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『フリーエージェント社会の到来』｜『デビルズ・ダイス 1の目神はサイコロ.. ブログトップ

『デュボワ思考法』　[☆☆] [編集]

・何かを変えようと転職などに踏み切ったとしても、何も解決はしません。根本が変わっていないのに末端だけを変えても、何も変わらないからです。

・就職人気企業でいえば、そこには本当の企業の実力という「現実」はありません。学生が好きか、嫌いかという「感情」があるだけです。

・金融の仕事を選んでも、企画の仕事を選んでも、編集の仕事を選んでも、自分が持っている想像の範疇というのは、せいぜい憧れと期待、夢どまりなのです。だから社会に出たとき、戸惑い、混乱するのです。

・どうして嫌なのかというと、みんなと同じじゃない人を、どうやってコントロールしたら、うまくまとめられるかがわからないからです。異端の人をどうおさめるかを、みんなが避けてきたからです。

・多くの日本人が、さまざまな場面で「みんなは××だから」と言いたがります。しかし、実際には「みんな」などというものはいないのです。せいぜい名前を挙げられるのは数名です。実は「みんな」などというものは、幻に過ぎない。

・日常生活では、いろいろなことを感じながら人は生きています。しかし、自分が認識している物事は大きく分けると二つになります。それが、「感情」と「現実」です。これは、別々に存在しているものです。

・何かを変えるには、自分を変えていくしかない、ということです。そのことに気づかずに、手近にある環境を変えたところで、実は何も変わらないのです。現在の行動を変えることによってのみ、未来に続く道は、修正されていくのです。

・期待とは他人頼み、運頼みです。うまくいかなくなることのほうが、圧倒的に多いのです。

・必要なのは、自ら積極的に動き、小さな世界から飛び出していく意識です。それを常に持っておく。世界は広いのです。そういう広さを認識し、常に新しい行動を心がけることで、より本当の現実に近づいていくことができる。

・日本には歪んだ感覚を作りやすい習慣や美徳があることに注意する必要があります。例えば、一生懸命、長時間労働することが素晴らしい、という空気は今なお残っています。本当に素晴らしいのは、人が五時間かかる仕事を二時間で仕上げられるようにすること。

・最初のきっかけは、自分がその状態にいたら楽しい、心地いい、好き、といった感情が持てるかでしょう。例えば、システムエンジニアが楽しいという人は、10時間パソコンの前にいても苦になりません。

・日本人の結婚観はものすごく不思議なものです。男女のつながりがなんとなくあいまいで、ものすごく密にコミュニケーションを取っているわけでもないのに、相手への期待や、行き着きたい目標はものすごく大きい。理想だけが、異様に大きいのです。

・「みんなはこういうものだ」という発想は、いろいろな可能性が潜んでいるという事実を排除してしまうことにもつながります。自分にとって何が一番大事か、ということを見えにくくしてしまう。

・「きっとこうだろう」と勝手に自分のイメージだけで判断して、勝手に自分で妄想を大きくし、行動を制限することでチャンスとの出合いを狭めてしまっている。

・ファッションの演出としてではなく、ブランドのバッグを持っていることで、外からの判断が上がることを期待している。これは、かなり歪んだ現象です。

・ヨーロッパでは、分不相応な物を持ち歩くことは、評価を高めるどころか、むしろみっともないことの部類に入ります。

・シャンパンというのは、特別なときに飲むからおいしいのです。それがシャンパンであり、そこにこそシャンパンの価値があるわけです。これが、物事の価値観です。

・世の中を取り囲んでいるのは、ほとんどが「想定外」であり「予想外」なのです。でも、だからこそチャンスはあるわけでしょう。すべてが「絶対」「確実」であったならば、何もかもが固定されてしまうことになる。そこにはチャンスはないのです。

・限界を知っていないとどうなるか。端的に表れるのは、どこまでも追求してしまうことです。「まだダメだ」「何かが足りない」「もっといけるんじゃないか」と、終わりのない競争に入ってしまう。満足感や充足感を味わう瞬間がないということです。

・武士の美意識よりむしろ、ニンジャの感覚こそ、持つべきだと思うのです。

・しっかり観察する。そしてメモとして残しておく。自分なりに、どういう印象を持ったのか。どういうところが自分としては気に入ったのか。逆に、気に入らなかったのか。不思議に思ったのは、どんな点か。もっとこうすればいいのに、と思ったところはどこか……。

・タイミングが決まっていないときは、どうするのか。そういうときは、自分でタイミングを決めるのです。ここで動くのだ、と決断するのです。

・将軍というのは、将軍の征服を着たから将軍になれるわけではない。それなりの実戦を経験するから将軍なのだ。

・希望するタイプのチャンスだけを追い求めるな。