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『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!』 [☆☆]

・基本的に、人は情報に「量」と「質」の2つの面から接するのですが、少なくとも日本の教育においては圧倒的に「量」の方に重点が置かれている。

・本来、最も「質」が要求されるはずの「ニュース番組」でさえ「表面的」で「思い込み的」な解説やコメントが流されることがよくあります。

・「日本の財政はすでに破綻している」と言っている人に、「では、国が破綻するとは具体的にどういうことですか?」という基本的な質問をすると、彼らはキチンと答えることはできない。「とにかく国の借金の状態がヒドイから、すでに破綻しているはず!」というような「思い込み」だけで平然と「日本の財政はすでに破綻している」と解説してしまっているのです。

・「人にキチンと説明できる」という状態になって、初めて「分かった」と言うことができるのです。

・「分かる」というのは「伝えられる」ことと同じである必要がある。

・「弁護士を志望する人は数学を勉強するのが望ましい」とよく言われますが、「裁判」についても、法律という「定理」を応用して、判例という「例題」をもとに論理を駆使して問題を解決していくので、まさにこれは「数学」の問題を解いていくのと同じ思考過程をするわけです。

・「分かりやすさ」には、人を動かす力がある。逆に言えば、分かりやすくないと、納得することができないため、あまり人の心を動かすことができないのです。

・確かに、機械的に「覚える」ということは「つまらない」ですが、その知識を使って自分で正確に答えを導き出せて、大人に褒めてもらえたりすれば、子供は「面白い」と思ってくれるのです。

・3桁の掛け算を学習することによって、初めて余裕を持って2桁の掛け算ができるようになるのです。

・的確に「つっこみ」を入れながら、論理を総合的に判断する「論理洞察力」を鍛えることが、賢く生きていくためには極めて重要なのです。

・残念ながら、知識は時間と共に消え去ってしまうのです。そのため、何日か経つと、「あれ、そもそも何で民営化をしないといけないんだっけ? よく分からないな。国はもっとキチンと説明責任を果たさないとダメだ!」というように考えてしまう傾向があるようです。本当に知りたいと思っているのであれば、今は情報が溢れているので、いくらでも調べようがあるはずです。つまり、「国が説明責任を果たしていない」というのは、単なる「言い訳」に過ぎない。場合が多いのです。

・ニュース番組の場合は、基本的なスタンスが「中立」ではなく「弱者の味方」であって、ひたすら「国を批判する」といった立場をとっている。

・「思い込み」が怖いのは、「分かった」と思い込んでしまうと、それ以降は、なかなか「思考停止」の状態から抜け出せなくなってしまうからなのです。

・同じ間違いをしてしまう人の特徴に、「その行動は、根本的に「自分に欠けている部分」があるから起こってしまった」という認識が欠けていることがあります。実は、同じ間違いを繰り返してしまうのは「たまたま」ではなくて、「自分の能力の欠けている部分」が生み出した「当然」の結果である場合がほとんどなのです。

・話の途中で何を話しているのか分からなくなってしまう人は、人よりも思考の持久力が弱いということを意味している。

・「思い込みが強い人」は、話の途中で「あ、この話に違いない!」と勝手に思い込み、その会話を途中で遮って「ズレている内容」を話し出してしまう。

・ダラダラと時系列に(時間軸に沿って)自分だけの「思考の歩幅」で話さないことが、「相手への配慮」として重要になるのです。

・空気には「粘り気」があって、ハチのように体が小さいと「空気の粘り気」の影響が強くなるのです。例えばこれは、小さな虫が高いビルから落ちても大丈夫なことからも分かります。

・これまでどうして「ほとんど使われない道路」などが造られてきたのでしょうか? それは、どんなものであっても、基本的には「必要性は0%」ということはありえなくて、単純に「必要」か「必要でない」かと(2者択一で)言ったらどんな道路であっても「必要」となってしまうからなのです。

・「国から地方にお金が流れる仕組み」の場合は、「国から地方にお金を流す」ということが、官僚と国会議員の「既得権益」(=すでに得ている権利や利益)となっていて、この仕組みによって「お願いされる立場」になれるわけです。そして、「お願いされる立場」であれば、「恩を売る」ことで「見返り」を期待することもできるのです。

・根本的に「改革」というのは、大枠の基本的な流れ(総論)においては「賛成」に回ることが多いのですが、いざ個別の話(各論)においては自分に不利な状況が見えれば反対してしまう面があるのです。つまり、「総論賛成」「各論反対」というのが、政治の問題の「本質」であって、どんな改革においても必ずと言っていいほど「反対」が出てくるものなのです。

・本当に「頭のいい人」というのは、「情報の本質を素早く見抜ける人」なのだと思っています。

・自分の「分かった」を疑うことで、「分かった」の「精度」(質)を高めることによって「分かったつもり」から、本当に「分かった」と言える状態にできるのかが、まさに今、実際に問われているのです。



細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

  • 作者: 細野 真宏
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/09/01
  • メディア: ペーパーバック



タグ:細野真宏
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