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『神と世界と絶望人間 電撃☆SSガール2』 [☆☆]

・社会の自由は、個人の自由を保障しない。人間は対立するものだ。そんな者同士が自由の中に放り込まれたら、必ず強い方が勝ち残り、弱い方は子々孫々に至るまで奴隷となる。

・騙される前に、騙す側へ回ることさ。

・自由でないのに、自由であると考えている人間は奴隷である。

・世界で最も合理的で、スマートな拷問方法は実に簡単なものだ。視聴覚を完全に奪った状態で、ただ椅子に何日も座らせておくことだけなのである。こういった状態を長時間強要することで一瞬でも自我を崩壊させることに成功すれば、後はどんな情報でも聞き出すのは思いのままになる。

・巨大すぎる真実は、大衆にとって嘘になるのだ。超大な真相を舌先三寸で語り聞かせたところで、気の狂った予言者としか思われない。

・大衆には優れた体制を創出することも維持することもできないが、たった一つの力──体制を破壊する力だけは備わっている。

・日本国民は、アメリカに勝てると信じていた。いかなる国の大衆も、常に愚かなのである。挙げ句の果てに、敗戦後になると、国家を戦争に導いた責任を、軍部や政治家に求めるから余計にたちが悪い。

・戦争が政治の延長線上として、国民国家のために行われた時代は、とうの昔に過ぎ去った。今のあらゆる戦争は、暗愚な大衆を感情論で錯誤させ、既得権益者が利益を享受するために行われる巨大なビジネス活動なのである。

・どうでもいいこと柄に一喜一憂することが、マスコミにとっても読者にとっても、最も重要なことなのだ。

・「それを決めるのはあんたじゃない。あんたは神じゃないんだ」 「では、誰が決めてくれるんだ?」

・この先にある100億人を絶望の淵から救うため、今ここで10億人を殺さなくてはならない決断もあるのだ。

・結局人間は、隣人と比べて自分が幸せかどうかでしか、自らの幸せを実感することができない。人間とは、とことんまで相対的な生き物なのだよ。

・まさかお前、愚民共に同情を寄せたり、ありもせん正義を追求したがる類の、夢想主義者やないやろうな?

・赤の他人の100万人よりも、身近な人間の方がずっと価値がある。

・国籍なんて庶民どもから税金をふんだくるか、兵隊に引っ張るためだけのもんやさかい。

・保険金が下りないトラブルなんざ所詮、地べたを這いずる貧乏人どもの問題だ。俺に支払いを拒否する保険会社なんて、ねぇんだよ。

・経済を成長させるのに一番お手軽な方法が、愚民どもの借入額を増やすことやからな。愚民の借入額が増えれば、その同額が経済成長率と国民総生産に反映される。

・悪い奴らに騙されないようにするためには、こちらの方がずっと悪くなるしかないんだ。

・日本って国は確信犯的な知能犯にとって天国みたいな国でさ、やりたい放題なんだ。まともに警察力が機能しているのは暴行殺人なんかの明々白々な事件だけだよ。

・日本の印鑑制度、アレ自体がもう終わってるね。本物の金持ち連中が他人の印鑑を管理して脱税しやすくするために、わざとこんな旧態依然とした制度を残していることは知ってるか?

・世界中から日本に知能犯が集まらないのは言語がハードルになってるおかげさ。

・効果もないのに演説なんてアホの専売特許やで。

・ERPパッケージっつーと一般人には何のことかわからないだろうけど、それが逆にハイレベルなことをやってるように聞こえるかもな。

・マネーゲームを完璧に成立させることができるのも余力のある金持ちであり、貧乏人の必死なマネーゲームはいつか必ず破綻してしまうのだ。

・アルカイーダは実態に乏しいだけに、誰でもアルカイーダを名乗れるのからだ。勝手に名乗ったところで、「あいつはニセモノだ!」などと非難する「ホンモノ」がいないのだから。

・「人権擁護」などとつくと、いかにも真っ当で正しい法案のように聞こえるが、こういった名前を付けざるをえない法案というのは、概して悪法なのである。わざわざ綺麗な言葉を並べるのは、決まって悪辣な意図を覆い隠すための手段だ。

・コントロールできないビジネス相手は、明日敵になっても文句を言えないのが資本主義の掟っちゅーやっちゃろ。


神と世界と絶望人間 00‐02 雷撃☆SSガール2 (講談社BOX)

神と世界と絶望人間 00‐02 雷撃☆SSガール2 (講談社BOX)

  • 作者: 至道 流星
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/02/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




・信じられないような情報を大衆に提供するよりも、大衆に情報を届けようとする記者や作家に情報を提供する方が懸命だ。

・完全なネット犯罪は常に、どこかにアナログ手法が介在するものだ。

・大量のゴミ投資家どもは、貢ぐためだけに存在するカスなんや。

・日本は利権構造が確立した汚職国家だ。経済規模が巨大な分だけ、、汚職総額で言えばイタリアを遥かに上回るだろう。

・社員を大切にする会社というのは半ば本当で、半ばブラックユーモアでもある。本社勤務の上層部は大切にされ、パート・アルバイトや末端社員は低賃金で使い捨て。

・俺たちと一般社会を隔てるのは、金の有る無しだけなんだ。

・大衆に受け入れさせるためにはゴシップを多用した方がいい。大衆は、小難しい政治体制や資本の流れはサッパリ理解できなくとも、こういったワイドショー的な話題には喜んで耳を傾けてくれる。愚民には、感情論が相応しい。

・いつの時代も、世界を動かす原動力は二つある。巨大な権力と、大衆の無知の力なのだ。

・挙げ句の果てに大衆は、「権力者たちに騙された」と、まるで他人事のような主張までする。だが、本当にコロッと騙されただけで、罪のない人々を大量に虐殺したと言うのなら、世に大衆ほど忌まわしき存在はないだろう。

・鉄なんぞよりロジスティックスの方が重要や。うちが止まれば世界が止まる。

・警察に届けなくてはいけないデモなど、そもそもデモではないのに。届け出がない場合、各自治体の公安条例を盾に、取り締まりを受けてしまうことになる。つまり現実問題として、真っ当な意味でのデモは不可能な、よく言論統制された国なのだ。

・大衆には、論理的な説明を理解する知能など備わっていないが、毒々しく感情論に訴えかけるものには、過剰すぎるほどに反応してしまうものだ。大衆を感情論で揺さぶることは、プロパガンダの初歩の初歩である。

・マスコミが自分の非を大々的に認めるなど、天地がひっくり返ってもありえない。

・若者には「自分が負ける側に立つかもしれない」という可能性を想像する力がないのだ。若者の知力と想像力は常に、愚かしいほど場当たり的で、途方もないほど貧困だ。

・勝手にどうなろうと知ったこっちゃないんだけど、目に入ってくるのが嫌なんだ。

・一般市民は、わたしたちが想像する以上に原始的である。したがって、プロパガンダは常に単純なくり返しでなくてはならない。結局、諸問題を簡単な言葉におきかえ、識者の反対をものともせずに、その言葉を簡明な形でくり返しくり返し主張し続けることができる人だけが、世論に影響を与えるという最終的な結果を残せるのだ。

・大衆は、ほんの少しでも入り組んだ物事については理解することができないが、ヒーロー側と悪人側の2つなら、識別することが可能だ。アメリカ映画が勧善懲悪ばかりなのは、大衆のレベルに合わせているからなのである。

・しょうがないだろう……。どうしようもなくレベルの低い層ってのは、どんな世の中にも膨大に存在するんだからさ。

・日露戦争を資金面から支えたのが、日本国債を大量に引き受けたヤコブ・シフであり、ヤコブ・シフ商会こそ、何を隠そうアメリカの大手投資銀行リーマンブラザーズの前身なのである。

・権力側は、社会が健全に運営されていると誇示したいが故に、いつでも最適な見せしめを必要としている。

・大金持ちは好況でも不況でも、どっちも稼ぎ時やからな。むしろ不況の方が儲かる。不況こそ、資産を二束三文で買い叩く最高の舞台やで。


神と世界と絶望人間 03-08 雷撃☆SSガール2 (講談社BOX)

神と世界と絶望人間 03-08 雷撃☆SSガール2 (講談社BOX)

  • 作者: 至道 流星
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/03/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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