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『刀語 第六話 双刀・鎚』 [☆☆]

・本当の意味で流れに身を任せるなんてことのできる人間が、この世にどれだけいると思う? 普通、思い通りにいかなかったら、流れに抵抗するでしょう──いえ、思い通りにいったとしても、より思うほうへ流れようと、人はもがき、あがくもの。

・あの女はもがきもあがきもしない──あらゆる現状を肯定する。

・何でも斬れる刀? 人が斬れれば十分でしょう。

・事実は小説より奇なり──小説は事実より粋なり。

・ああいうのが一番厄介なんだよ。理屈や理論をすっ飛ばして、ただ単純に強いってのが。

・人間同士の戦闘において、実際のところ、行動の類型はそう多くない。攻めに受けに組みにかわし、その総数は有限である。であるがゆえに──必然、有効な戦略は洗練された上で厳選され──さらに有限に絞られる。定石として──定跡として、確立される。

・格技に熟練すれば、誰しもその定石からは無縁ではいられない。だから戦闘は敵の手の読み合いになる。



刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) (講談社BOX)

刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/06/05
  • メディア: 単行本



タグ:西尾維新
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