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『涼宮ハルヒの分裂』 [☆☆]

・時計の針は我々に客観とは何かを教えてくれる数少ないものの一つです。

・重要なのは、その一定の時間内に自分が何を考え、どう実行したかなんですよ。

・予告用のショートムービーならいくらでも面白くできるわ。だってオチとかいらないし、見せ場だけ用意すればいいんだからね。

・見た目は変えようと思えば変えられる。たとえば髪を伸ばしたり切ったりするだけでもかなり印象は変化するものさ。簡単に変わらないのは中身だよ。良くも悪くもね。

・世界の変容はイコール、価値観の変容なんだ。

・一年ぶりの再会だったとしても、ほとんど挨拶抜きで会話を始められる知り合いというのは、充分親友に値すると思うんだよ。

・男相手に男みたいな話し言葉を使うことは、そいつに自分を女だと見て欲しくなかったのかとか、ようするにわたしを恋愛対象として見るなと言う意思表示なのか。

・できすぎの偶然には高確率で裏がある。

・他人にはいくら優しくしてもいいけど自分のことは厳しく律しないと人間ダメになるわ。

・僕が恐れているのは勘違いする人々です。そして、その誤解を利用しようとする人々もね。

・赤の他人は何十億もいるが、血を分けた家族はわずかしかいないのだから、その比率に反比例して希少価値も跳ね上がる。この世で最も注意深く大事に扱わねばならない関係性だよ。

・平和的な話し合いを望んでいる。言葉での意見交換でなんとかなるのであれば、誰にとっても望ましいことさ。

・キミは聞き手として優秀だよ。適度に利口で、適度にものを知らない。こちらが話す内容を理解してもらえないのは話し手にとって面白くないが、最初から知っている相手に既存の情報を伝えても意味がない。

・おとなしく傍観していればいいものを、なまじ解ってしまうがゆえに表舞台に出ようとしている。

・理性的な敵軍は愚昧な友軍より賞賛に値するというのは至言ですね。

・安心した。彼に本当に悪意があるなら、こうも判然とした態度は取らないだろうからね。

・僕が最も嫌っているのは自己顕示欲の強い人間と、そんな人を見てつい嫌ってしまう自分の心だ。

・考えるだけなら自由だろうとも。思考に枷ははめられんからな。だが、実行に移すとなると話は別だ。

・世界史の年表は雄弁だ。何をしたらマズいか、ちゃんと紀元前から記されているのであるから。

・現実はキミの好きな映画やドラマ、小説やマンガのように出来ていない。それがキミには不満なんだろう。

・映画やドラマや小説やマンガのような世界が日常に普遍的に見られるようなものだとしたら、もはやそれはエンターテインメントではなくドキュメンタリーだ。

・現実をあるがままに受け入れるには、情緒的感情的な思考活動はじゃまっけなノイズでしかありえない。

・下を見るんじゃなくて手の届かないくらいの高みを見上げるわけ。自分もあそこまで行こうっていう心構えを持たないと人間は堕落する一方なんだからね。

・結果が同じなら過程なんか考慮の余地なしよ。懸命にアルバイトして十万円稼ぐのも、百万円拾って交番に届けて持ち主から一割貰うのにも違いはないわ。

・切り札は一回限りです。二度と使用できないから切り札は効力を持つ。



涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 谷川 流
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/03/31
  • メディア: 文庫



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